早嶋です。
本日、新横浜にある東芝研修センターで戦略の研修の1日目でした。参加者の皆さん、明日もよろしくお願いします。
世の中の環境が日々変化している中、企業の浮き沈みを随分と激しさを増しています。つい最近まで持てはやされていたかと思えば、時間が過ぎるとその名前さえも忘れられてしまいます。そして、衰退の多くの原因は意思決定の失敗にあると思います。
自社の能力を超える目標を掲げた結果衰退に終わった。市場や競合の動きが読めずに誤った方向を向いてしまった。過去の成功体験から抜け出せずに時代についていくことをしなかった。失敗の原因には、様々な意思決定が関わっていますね。
正しい意思決定をするためには、何をどのようなステップで考えるか?が重要です。そして意思決定能力を高めるためには、優れた意思決定に習熟して、それを活用することが必須といわれます。
意思決定のノウハウは、軍隊に沢山眠っています。軍隊はそれぞれの時代に様々な意思決定を行っています。軍隊における意思決定を代別すると大きく2つに分かれます。1つは、作戦を成功に導く要因に焦点を当てるもの。他方は、意思決定の目的に焦点を当てるもの、です。
ビジネスに例えると、作戦を成功に導く要因には、業務目標、顧客ニーズ、市場動向、競合他社の意図や能力、自社の企業文化や経営資源が相当するでしょう。これらの要因に着目して意思決定をするのです。そしてこのアプローチには、さらに2通りの方法があります。要因を出来る限り広く検討するアプローチ、分析的意思決定と、要因を最初から絞って考えるアプローチ、直観的意思決定法です。
他方の意思決定の目的の観点を見てみます。企業の経営が企画と実行に区分されるように軍でも作戦開始前に計画を策定する段階と、作戦開始後に作戦を実施する段階に分かれます。前者は全般的作戦計画方の意思決定法、後者は作戦実施型の意思決定法と呼ばれています。
次回に続く。