人間の行動特性を理解するDISC理論

2024年11月8日 金曜日

安藤です(DISCトレーナ)

コミュニケーションスタイルは、他人とのコミュニケーションの取り方の傾向や癖、好みがあらわされます。「良い」「悪い」ではなく、個人の持つスタイル・傾向です。私にはこういった強み・弱みがあるんだと認識することで、強み・弱みを活かしたり改善したりできます。

他者とコミュニケーションをとっている時も、もっと近づきたいと感じる方もいれば、これ以上は耐えられないと感じる人もいます。その背景には、他人とのコミュニケーションの取り方の傾向・癖・好みがあります。

自分のコミュニケーションスタイルを知ることで、意識して自分のコミュニケーションの癖を調整することができます。そこで、今回は、DISC理論をご案内します。(なんとなく、苦手な人がいるなど漠然とした悩みがある人には、特に参考になると思います。)

DISC理論は、アメリカの心理学者ウィリアム・マールストン博士によって1928年に提唱されました。彼は、「人間の行動特性を理解するための理論としています。
マールストン博士は人間の行動が、4つの特性「Dominance(支配性)」「Influence(影響力)」「Steadiness(安定性)」「Conscientiousness(誠実性)」の組み合わせ、つまり「DISC」によって決まると考えました。

DISCアセスメントでは、4つの行動特性―D(Dominance)I(Influence)S(Steadiness)C(Compliance)―があります。

D(Dominance)は、決断力やリーダーシップを持つ人々を示します。特徴としては、自己主張が強く果断な一方で、他者の意見を無視する傾向があるという課題も存在します。

I(Influence)は、人間関係を重視し、コミュニケーション能力が高い人々を示します。強みとしては人々を元気づける能力がありますが、計画性に欠けることが課題となります。

S(Steadiness)は、忍耐力と協調性を持つ人々を示します。安定性と信頼性が強みですが、変化を恐れる傾向があります。

C(Compliance)は、精密さと規律を重んじる人々を示します。一貫性と正確さが強みで、柔軟性に欠けることが課題となります。 
 
また、相手のスタイルの見極め方ができると、他人のコミュニケーションスタイルが理解し、相手に合わせたコミュニケーションを取ることができます。見極め方の参考としては、下記が挙げられます。(引用:HRD)

D: コントローラー:腕を組み表情が堅く、即答する。管理職に特に多い
I: プロモーター:身振り手振りを交えて感情を込めて楽しそうに話す
S: サポーター:笑顔で指導者の話に合わせようとして返事をする
C: アナライザー:考え込んで黙ってしまう。答えるまで時間がかかる



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