早嶋です。
企業があらゆるデータを蓄積して、ひっきりなしにデータマイニングを行った結果、顧客より顧客の情報を知っている状況がやってくるかも知れません。
例えば、コンビにのPOSシステムは売れ筋商品と死に筋商品を分別するために構築されました。しかし、もしある商品Aと良く合わせ買いされる商品Bを特定してPSOから店員さんに情報提供が瞬時に出来たら。レジで店員さんが商品Aのバーコードをスキャンした瞬間に「商品Bをすすめましょう!80%の確率で購入するでしょう!」って。ごく近い将来、実現するかもしれません。
実際、データマイニングにおける意思決定は至るところで現実となっています。例えば、レンタカー会社や保険会社。クレジットカードの返済実績の低い人にはサービスを拒否します。理由は、返済実績の低い人と事故率には高い相関性があるからです。
例えば、フライトがキャンセルされるとある航空会社では、別の便の空席を提供する場合、常連客を無視して、データマイニングで他社に乗り換えそうだ!という顧客にすすんで席を提供します。
店員さんがすすめてくれる。なんて気の利いた一言だろう。でもその言葉の裏には完璧にデータマイニングされた完璧な計算結果が導いた一言かもしれません。