色の所有

2008年6月28日 土曜日

早嶋です。

red本日、午後より某企業の幹部職研修でした。本日のテーマは前半がマネジメントとリーダシップ、後半が幹部職としてのコミュニケーションでした。参加者の方々、お疲れ様でした。

ブランディングにおいて顧客が抱く色の所有権を獲得することは非常に重要です。例えば、赤から連想するブランドを想像してみてください。

コカ・コーラ、ボーダフォン、マクドナルド、バドワイザー。皆さんはどのようなブランドを想像しましたか?コーポレートカラーから自社のイメージを連想していただければ、企業にとって喜ばしいことだと思います。

赤の所有権に対してコカ・コーラはヨーロッパ市場で負けたといわれています。5感を使ったマーケティングで著名なブランドセンスの調査結果です。英国で行われた調査で、赤を連想するブランドとしてボーダフォンが30%、次いでコカ・コーラが22%でした。

そのため、コカ・コーラは英国においては変色のロゴを使ったマーケティングキャンペーンを行っていました。本来は赤と白のロゴを、コカ・コーラがスポンサーとなっているフットボールチームのチームカラーを反映して、例えば青と緑の組み合わせのように異なる色に変えているのです。

赤の所有に関しては、企業ではありませんがスイスも当てはまりますね。ご存知の通り、スイスは高品質の時計、ナイフ、チーズ、チョコレート、銀行などの製品やサービスを提供する国として有名です。その中でスイスは自らのブランドを構築するために色の効果を利用しています。スイス・メイドの製品、サービスは自然と高品質のイメージがあり、それを支えているのが赤と白です。赤と白はスイスを同意に象徴したものになっており、国家的なマーチャンダイジングの実例でしょう。

色の所有とブランド。色には価値がありブランディングをすすめる上で重要な要素です。色からブランドのイメージが始まれば確実にその企業に利益を与えてくれるでしょう。



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