安藤です。
今回は、「話題のドラマ “キング・ザ・ランド”から学ぶマネジメント」です。
現在、話題の韓流ドラマ 『キング・ザ・ランド』をご存知でしょうか。
放映中の韓流ドラマです。内容は、富裕層ホテル経営者のためのパラダイスであり、ホテルマンの憧れであるキングホテルのVVIPビジネスラウンジ ‘キング・ザ・ランド’ を背景に、作り笑顔が我慢できない男と、職業上いつも明るい笑みを浮かべなければならない女が、お互いに心から明るい笑顔でいられる幸せな時間を作ろうとする物語が描かれていますが、他にも学ぶべき点があります。
そこで、このドラマから学ぶことを整理してみました。
1点は、世の中には意思と関係なく笑わなければならない人もいれば、無理に笑わなくても支障がない人もいます。
誰かにとって笑顔は生存の道具であり、誰かにとって笑顔はその人らしさを表すともいえます。
日常において笑顔は便利なものでもあります。
人によっては、笑顔は見た目が良くて便利だし、人によっては自身を隠すことができて便利なものでもあります。
そのうちに、笑顔はただの “記号” として残り 真実は消えていくこともありえます。
そこで、主人公のク・ウォン(キング・ザ・ランド本部長は、“ここからの笑顔”を目指しています。そのことが、後に示している“従業員エンゲージメント”にもかかわってきます。
2点目は、主人公のク・ウォン(キング・ザ・ランド本部長)とク・ファラン(キング・ザ・ランドホテル常務:ク・ウォンの異母姉)とのホテル経営についてです。元々、2人にはホテル経営についての考え方に違いました。
売上・利益を上げるために 姉のク・ファランは、経費節約を主に福利厚生、社員節減から人員削減し、正社員を非正規社員への登用に変換することで、利益を上げるやり方です。
主人公のク・ウォンは、ホテル100年祭を任されます。そこで、今までのやり方とは違って、 日頃、裏でホテルを支えてくれる従業員、また、100年に至るまでの間に経営難だった頃に支えてくださったお客様を招いてスピーチを企画します。そして、経営に関しても、他のホテルとの違いを創ること “ブランディング”いわば、社員・お客様の大切にするホテルであるイメージを強化しました。その100年祭でのイベントが”感動”を生み、ホテルのイメージを新たに創りあげることに成功しました。
正に、そのことが “従業員エンゲージメント” を生む会社の生産性に繋がってるとドラマを見ながら思った次第です。そこで、経営戦略としては、ブランディングを確立したことで、世界のホテルとの提携をしていくことで利益を上げるという内容です。
従業員エンゲージメントは、従業員が会社を理解し、信頼を置いていることを表す言葉です。
従業員エンゲージメントの指標の高さは、従業員の会社への貢献度や愛着心の高さに比例します。エンゲージメント(engagement)には、契約や約束・雇用などの意味があり、会社と従業員との信頼度の高さやつながりの強さを表しています。従業員エンゲージメントを構成する要素として、①理解度 ②共感度 ③行動意欲が挙げられています。
① 会社への理解度は、従業員がどれだけ組織の理念やビジョンを理解しているかは従業員エンゲージメントを構成する要素の一つです。双方の理想が合致することで、理想を現実にしていくための意識が高まります。
② 会社への共感度:従業員が会社に共感するほど、主体性をもって仕事に励むようになります。理解だけでなく、共感することで組織の一員としての自覚が高まります。
③ 行動意欲:従業員一人ひとりが、自主的に組織のために行動しようとする姿勢や意欲です。自分の行動が、業績向上や企業の成長につながっていると感じるほど、自発的に行動する意欲が高まります。
①~③を実施するには、時間もかかり直ぐに効果が得られるものでもありません。最近取り入れられているのが、まずは、安心・安全の場で“現場の声”を挙げてもらい、問題・課題を抽出し、課題解決を現場から挙げてもらうというやり方です。
ク・ファラン(キング・ザ・ランドホテル常務:ク・ウォンの異母姉のやり方では、短期的には収益を上げることは可能かもしれませんが、本当の意味での”笑顔”はだせませんし、みることもできません。そして、従業員エンゲージメントを得ることは不可能だと考えます。そして、離職も増える可能性もあるかと思います。
心からの”笑顔”をだせる、見られるためには、組織において、従業員エンゲージメントを高めることかな~と、今回、このドラマから学びました!。