1-day-MBA

2008年4月11日 金曜日

早嶋です。

mba東京で行っている仕事で、1-day-MBAというタイトルの企業研修があります。受講対象者は、大手メーカーの技術職で今後、マネージャー職、或いはリーダーになる方です。研修内容は、MBAの主要科目である経営戦略やマーケティング、組織論、アカウンティングやファイナンスなどを各1日から2日で提供するものです。

現在、数社で研修を行っており、また、いくつかの企業に提案をして感じていることですが、ものすごいニーズです。これまで、MBAは一部の人が海外で取得するようなある種のステータスだったと思います。しかし、昨今は違います。急速な経済状況の変化、グローバル化、大量生産時代の終焉、インターネット社会などが大きく影響して、たとえ技術者であったとしてもそれぞれが経営センスを持たなければ、グローバル企業として戦えなくなっているのです。

技術者と言えども、プロジェクトチームをまとめ、運営していく段階でファイナンスやマーケティングを駆使しながら戦略を立てて業務を遂行する能力が求められます。当然、プロジェクトのP/LやB/Sを考えながら、キャッシュを回し、他と連携を含めて意思決定を行う。更に、プロジェクトチームには社員や派遣社員、アルバイトまでいるので、彼ら・彼女らのモチベーションをコントロールしながらプロジェクトを遂行していかなければならない。

これって、まさにMBAで習得する知識やスキルそのものなのです。良く言われる経営資源の中で、「ヒト・モノ・カネ・情報」があります。ヒトは組織論、モノはマーケティングやイノベーション、カネはアカウンティングやファイナンス、情報はビジネス統計というように。そしてこれらの資源を最大限に有効活用してビジョンを達成する方法を考える経営戦略。

これまでのようにDDK(勘と度胸と経験)にのみ頼っても、これだけ不確実な世の中では対応しきれなくなっているのです。そこで、DDKにプラスして論理的な手法を組み合わせて本質を突いていく。企業が1-day-MBAに共感する背景は、上記のようなモノではないでしょうか?



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