市民ランナー その2

2008年3月20日 木曜日

早嶋です。

本日は、朝一番からパワーブレークファースト、クライアントと今後の戦略を考えていました。

昨日(市民ランナーその1)の続きです。市民ランナーでない方は、マラソンってお金がかかるの?と感じていることでしょう。私も8ヶ月前はそのように感じていました。しかし、消費者行動のAIDMAにもあるように、ひとたび興味(I:インタレスト・興味)がわけば、人の物欲(D:デザイアー・願望)は向上します。

実際、ランニング関連商品は、ハイテク商品から斬新なアイデア商品、クールなデザイングッツまで多岐にわたり優れものが揃っています。そして、一度パンドラの箱を開けて(A:アクション・購買)、財布の紐を緩めようものなら止まりません。

上記は、少し大げさですが、シティマラソンに出場している多くの市民ランナーの装備を見ると良く分かります。本気で走っている人より圧倒的に良い靴、良いウェア、良いグッツ(計測機やセンサー類)を身に着けているものです。

銭湯ランナー」は、都内の銭湯の活気付けに一役買った形になりますが、地方で行っているシティーマラソンは地元にお金を落としてもらうための絶好のチャンスです。その理由を福岡の市民ランナーのペルソナ、昼蔵さんで考えました。

【昼蔵さんのスケルトン】
昼蔵さんは年齢38歳、家族構成はもうすぐ小学生になる女の子ひとりの3人家族。職業はデザイン事務所を営んでおり、モノに対するこだわりは一際激しい。ただ、浪費するタイプではなく、毎回の買い物に対して様々に情報収集をして考えた末に購入する。決して浪費型ではない。趣味はもちろんマラソンですが、家族と過ごす時間をとても貴重に考えているので、マラソン大会のときは家族で移動して応援してもらっている。休日の練習は、娘の自転車を車に乗せて、娘の自転車の練習とマラソンの練習を兼ねるまめな一面もある。

そんな昼蔵さんの住んでいる福岡は、シティマラソンの大会は存在しますが、定期的に参加するには少ないです。これは何処の地方としも当てはまるでしょう。市民ランナーにとって、定期的に大会に出場する事は、自分のモチベーションを維持する事にもつながります。そこで、少し遠くで開催されるシティーマラソンでもエントリーするのです。

となると、昼蔵さんは地方の大会のたびに家族総出で遠征になる。これがポイントです。マラソン大会の応援は、スタートのときとゴールのときくらいで現地に行ってもハーフであればその間の1時間30分、フルであれば3時間程度の時間をもてあますことになります。ランナーは魂を燃やしていますが、応援している方は時間をもてあましています。

そこに商機を見出すのです。

例えば、ハーフやフルマラソンの待ち時間に合わせて地元の観光コースを併設するのはどうでしょうか?きっと、多くの方が参加して地元を満喫することでしょう。

例えば、ランナーが走っているときに地元の食べ物を食べられる催しを行うのはどうでしょうか?その土地に行けば必ずと言っていいほど、地のものを食べたくなるものです。

例えば、ランナーが走っているときに・・・

とマラソン大会のステークホルダー分析(ランナーと家族など、ランナーとの利害関係者を分析すること)をもとに、地元を活性化するためのイベントをあれやこれや考えれば、沢山アイデアが出てくると思います。更に、その場に来ている応援者は、前回の仮説をベースに考えると、比較的可処分所得が高い方です。せっかくだからと購買意欲も高いでしょう。

ランナーにとっても家族や応援してくれる方が楽しく時間を過ごせることならありがたい、「○○マラソンはいいね、私たちも楽しめるし」って言ってくれればしめたもの、来年も行こうねって、自然に誘うことが出来ますからね。



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