マーケットプレイス

2022年5月25日 水曜日

早嶋です。

空中戦の得意な「アマゾン」。マーケットプレイスを提供して、空中戦でモノを売りたいヒトとモノを買いたいヒトを結びつけています。書籍をベースに圧倒的な規模とスピードで、今やあらゆる商品の売りたいと買いたいという場を提供しています。

しかし、近年感じるのは、その場に提供される商品がイケてなくて、購買を躊躇する。或いは他の媒体を選択して活用していることです。

例えば、部品や製造に関わるモノ、文具や日用品として使うモノは、「モノタロウ」を使っています。例えば、家電やゲームやおもちゃ等の商品は、「ヨドバシカメラ」を使っています。
どちらも商品のセレクションが「アマゾン」よりも信用がおけると思うからです。

初期の頃、関連性の高い商品をレコメンドする機能は便利でした。しかし、徐々にアマゾンの品揃えが膨大になりすぎて、そのレコメンドされる商品もさらに膨大になってきた気がするのです。そして何度も、気軽にポチって購買した後に、商品の粗雑さにがっかりする経験を数多く行いました。

もちろん、商品のレビューなどを見た上で購買する時もあります。しかし、そのレビュー自体の担保が全くわからずに、当てにならないというのがもっぱら近年の感想です。

従い、工具系は「モノタロウ」、雑貨文具玩具系は「ヨドバシカメラ」と使い分けているのです。特に「ヨドバシカメラ」はナショナルブランドを中心に品揃えをしている印象が強くて、粗悪ななんちゃってパクリ商品を出展していません。或いは少ないと思います。

このように考えると、「アマゾン」は未だに購買に重きをおいており、購買後の顧客の状況なんて無視しているのかな?と思わんばかりです。その理由に、カスタマーサービスも適当な対応が多く、しかも必要なときに連絡が出来ない始末です。「ヨドバシカメラ」は、いざとなったら店頭に行って対処をする。或いは気持ちをぶつけることもできます。その意味で空中戦と地上戦が良い感じでミックスしていて心地が良いのです。

空中戦と言えば「メルカリ」。本来は、CtoCを軸にしたマーケットプレイスだったと思います。従い、思わぬ掘り出し物やコスパ最高の商品がアップされていました。しかし、ビジネスモデルがメルカリ中心になっていると思ってしまうのです。

販売価格の10%をメルカリが手数料として得るために、買い手が得する仕組みになっています。素人がモノを売り、素人がモノを買う。互いが、少ない経験の中で取り組むと、いくらで売って良いのか?分かりません。そこで、メルカリは、相場をビックデータで示すようになっています。価格はつけやすいです。しかし、何度もメルカリを利用している内に、実は高くない?的な商品が氾濫しはじめました。ビジネスモデルとしては、正解ですが、買い手からすると残念です。

それから、明らかに業者と思われるヒトが同じ様な商品を大量に乗せています。特定のマニアックな掘り出し物を探している際に、この様な商品が大量に出てくると正直面倒です。そんなに買いませんが。本来は、素人同士の偶然の出会いを楽しみにしているマーケットプレイスだったのが、いつの間にか売り手にはプロの業者が乱立しており、「メルカリ」の本来の楽しみが失せてしまっていると感じます。

「アマゾン」も「メルカリ」もジョブ理論で言うところのビックハイアにフォーカスしており、リトルハイアの重要性を無視しているように感じます。企業としては儲かっているかもしれませんが、これは企業の隙間や弱みをつくることになり、しばらくしたら、他のチャレンジャーが出てきて、ワールドが崩れるのでは無いかと思っています。



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