リバースオークション

2006年2月23日 木曜日

早嶋です。

オークションは、買い手が欲しいモノに対して、値段を付けていき、一番高値を付けた人が購入できる仕組み。一方、リバースオークションとは、その反対で、買い手が欲しい商品の条件や希望金額を提示し、売り手が提供できる価格を示して、最も安い相手と取引をする方法です。これは、ちょうど公共工事の入札に近い形を取ります。

米国ではPriceline.com社がビジネスモデル特許を取得しており、航空券などを指値で購入できるサービスなどを提供しています。

日本でリバースオークションを展開している会社にディーコープがあります。ソフトバンクの100%子会社で、会社の由来は、”電子調達の活性化による新たな経済価値の創出を目指す「Dynamic e Economy」”だそうです。

ディーコープは、企業と一緒になって会社の間接資材にリバースオークションを展開します。間接資材とは、トイレットペーや、電灯、文房具、机、椅子など本業を行うために必要な補助的な資材。ひとつひとつは小額ですが、企業の規模が大きければ底に関わる経費も莫大なものになります。この経費を削減することは、企業にとってそのまま純利益の増大につながりますので、大手企業は間接資材の圧縮に力を入れています。

ディーコープは、現在までに小売業、製造業、外食産業から金融業まで幅広い業界の大手企業約80社と契約し、 購買分析および戦略購買支援サービスを提供しています。リバースオークションによる購買支援サービスでは、 梱包資材において33%、PC調達において16%、販促チラシの印刷業務で24%、オフィス施工関連で54%など多数の削減実績を実現しているそうです。(http://www.deecorp.jp/ HP参照)

リバースオークションが可能にしたのはITの進歩です。しかし、リバースオークションというビジネスモデルは実に興味深いですね。



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