早嶋です。
長崎県中央会からの依頼であるリサイクルに関して市場調査のため、現地調査を行っていたときのお昼時。妙にハンバーグが食べたくなり、たまたま通り沿いのお店へ。
その店自慢の鉄板焼きハンバーグを注文。店の中には、カウンターがあり、その上にサラダがおいてありました。「サラダバイキングかな?」、暫くすると、サラダとスープを店員が持ってきましたが、中央のサラダに関しては何のコメントもなし。メニューにも説明はなし。
サラダを食べて、ハンバーグを待っていると、別のお客さんがサラダをお代りしています。「あっ、やっぱりサラダバイキング?」、そこでハンバーグを持って来た店員に、「サラダはお代りして良いんですか?」と。店員、そっけなく「どうぞ」と。
一見客の早嶋は、そのお店のルールを知ることもなく、サラダのお代りの権利を行使する事が出来ないまま帰るところでした。
さて、ここで考えたこと。マーケティングを考えるとき、4つのPを考えます。いわゆる、4P。この言葉に関しては、いろんなところで聞いたことがあるので、当たり前のように思われるかもしれませんが、実は想像以上に素晴らしいツールなのです。
上記のハンバーグ屋さんの例では、4Pのうちの明らかにPlace、流通チャネルに問題がありました。流通チャネルは、飲食店の場合、何処にお店を出すか?ということばかりにとらわれないで、顧客が「いつ」「どこで」「どのようにして」提供物(上記ではお昼のランチ)を手に入れるかに関する重要な意思決定を決めることです。
となると、顧客に対して、「サラダバーがあって、お昼のランチには、サービスとして提供されていることを明確に伝える」ことも大切な流通戦略なのです。大げさかもしれませんが、顧客は案外、ルールが分からないとき、やきもきします。
流通チャネルは、顧客に製品・サービスを届けるために選んだ、或いは運ぶことが出来る手段です。製品(サラダ)をセルフで提供すると決めたのなら、その経験が顧客にとって快適で、間違いなく実行できるように提供するのもお店の責任なのです。