ソニーと東芝

2007年9月20日 木曜日

早嶋です。

ソニーは、最先端半導体の生産から撤退し、映像や音響機器といった分野に経営を集中しようとしています。15日に報じられた東芝に対しての最先端半導体の生産設備の売却は象徴的ですね。

今回の売却対象はソニー子会社のソニーセミコンダクタ九州の長崎テクノロジーセンターにあるシステムLSI製造ライン。

それに、注目されているcellと呼ばれるプレステ3用のCPU。ソニーはこれに関して、「システムLSIの生産設備を株式会社東芝へ売却するとの報道ですが、弊社が発表したものではありません。本件について具体的に決定した事実はありません。」とコメントしています。業界筋は、交渉が進んでいるという見方が強いようです。

今回の売却は、生産設備のみで現在のソニー工場に置いたまま所有権を東芝に移管します。そのため、製造ラインの従業員は継続してソニーが雇用します。おそらく、今後、LSI製造ラインを運営する会社を両社で立ち上げるのではないかと思います。

今回の売却によって、世界シェア3位の東芝は、米国インテルや韓国サムスン電子に追いつくというメッセージを送ったことになります。



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