早嶋です。
マネジメントが経営課題を解決する際に突破すべき壁があるとすると私は3つあると思います。それぞれ、コトの壁、ヒトの壁、そして自分のマインドの壁です。
コトの壁は、起きている事象を観察して真因を捉え解決する力です。設定した、あるいは役割に応じては与えられた目標やゴールとのギャップを把握する際に、現状を正しく理解するなど、いわゆる問題解決能力そのものです。この壁は論理思考など、左脳に相当する地頭に感する壁です。
当初、私が起業した際は、これが優れていればどんな問題も解決できると思っていましたが、実際は十分ではなかったと実感することが多々ありました。それがヒトの壁です。
ヒトの壁は、自分以外の仲間や利害関係者、時には反対する勢力を含めた人々を巻き込んで、あるいは関与させて共通のゴールを達成する力です。一般的にリーダーシップそのものであったり、相手のことを慮り共感しながら進める力です。
なんぼ、合理的に解決する筋道が見えたとしても、その筋道は他人にとって合理的か否かは不明です。そのため自分以外の他人に対して、いかに気持ちよく動いてもらうかがポイントになります。マネジメントとして当然に乗り切る壁なのです。
そして最後のマインドの壁です。これは結局は自分の意思や気持ちに対して正直に動くことができるか。です。ヒトはアタマで解釈して理解していても、どうしても先にココロが進路を決めたり、あるいは行動を抑制することがあります。そのときに素直に自分が考えた通り行動する、発言することができるかという壁です。
3つ目の壁に対しては、最近自分の中で整理するようになりました。自分自身と向き合って正直に生きることがこの壁を乗り切れるヒントだと思っています。
若いときは、あまり意識しなかったヒューマンスキルや自分自身の気持ちといったことがマネジメントには当たり前ですが大切なのです。