企業の価値算定

2007年9月17日 月曜日

早嶋です。

現在、東京の特許事務所と共同である企業が持っている知的財産の価値算定を行っています。これは、将来的にその商品を取り扱っている部門を売却する時などの価格を決定するためです。

算定の方法は様々考えられますが、今回、採用した手法の1つは次の通りです。まず、算定する知的財産が利用されている商品が将来的に稼ぎ出すキャッシュフロー(CF)を予測します。その後、それらのCFを加重平均資本コスト(WACC)を用いて割引き、現在価値を算定します。最後に、知的財産が貢献している割合を按分して知的財産の価値を算定します。

早嶋の役割は、知的財産が利用されている商品の現在価値を算定するとこまでです。東京の特許事務所には、知的財産がかかわる価値の按分をお願いしています。

と、簡単に書きましたが、商品が稼ぎ出すCFを予測する作業と現在価値を求める際に利用する割引率をWACCを計算する作業は結構大変です。計算そのものはエクセルで出来ますが、数値を計算する上で様々な仮定が必要です。

一昔前までは、このような価値計算はとても小規模のコンサル会社が出来る話ではなかったと思います。しかし、今では、企業の過去10年分程度の財務諸表や、株式市場全体の期待収益率、算定する企業のβ(ベータ)、長期プライムレートや長期国債の利回り・・・、企業価値を算定するに当たり必要な情報がインターネットを利用すると調べることが出来るのです。そして、エクセルなどの機能を使えば、個人のPCでも計算することが出来るのです。

資本の規模に関係なく仕事を出来る環境をもたらしたITの進歩に感謝です。



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