アメリカ

2018年12月13日 木曜日

早嶋です。

トランプ大統領の一連のアメリカ・ファーストの整理です。

まず、外交に対してですがツイッターなどの表現にも度々、「自分の成果で相手国が譲歩している、結果アメリカは得した。」などと独自のストーリーを投げかけています。国家のことというよりは、どうも自分の都合を優先しているかのように見受けます。

ホワイトホウスの側近を見てみると、気がつけばイエスマンばかりになり、気に入らなければ即解雇というのが当たり前になっています。

対メディアに対しても気に入らない記者は徹底的に誹謗されています。そして、記事をフェイクニュースと称しています。それから基本はメディアを通さずにツイッターを駆使して自分の意見を直接発言しています。ただ、これはある意味素晴らしい能力だと思います。

対支持者層には、彼ら彼女らが聞きたいメッセージを嘘でもいい続けるかのようです。熱狂的なトランプ大統領ファンはラストベルト地帯、プワホワイトなどのカテゴリで常に自分のディールの成果として支持層にアピールしています。選挙を合理的に捉えるとある意味正しいでしょう。

現在、米国では完全雇用の状態に近いです。それなのに景気や景況感にもかかわらず、移民や難民に仕事を奪われているという認識を持っているようです。また、上記のような思想は比較的に低所得層、低賃金労働層に多く、中には慢性的な中毒者も多数います。しかし実際はハイテク人材が不足しているのは事実ですが、ワーキングプアが増え給与の二極化が進んでいるのす。

更に、移民政策に関しても厳しい態度です。多くのIT技術者らが取得していたH-1Bビザの考え方が変わり、世界をリードするIT産業を支えていた外国人が不安になりカナダなどの移住が進んでいます。

貿易戦争に対しても瀬戸際で関税をかけていますが、関税は政府入ります。そして国民は、結果的にその分高い金額を払う必要があるので、本来指示を集めているラストベルト地帯、プワホワイトなどのカテゴリの人々がまっさきに都合が悪くなるのです。

トランプ大統領の行動は、米国が作り上げた秩序を全て自分の手でぶっ壊しているかのようです。中距離核戦力廃棄条約の離脱を表明したり。NATOの防衛負担を加盟国に増加で求めたり。オバマ前大統領が外交で成果を上げたイラン核合意離脱表明も保護にしています。他にもCOP24からの離脱、WTO離脱の示唆、そして国連を軽視してパリ協定から離脱しています。

従来米国は、一貫して自由や平等や価値観をつくり輸出していました。そして非人道的行為に対してはヒーローのように振る舞っていました。しかし、この傾向は過去のものになりつつあります。



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