早嶋です。
応用って何だろうか。と考えることがあります。
例えば、研修やトレーニングで思考の基本的なロジックや考え方を整理して伝えます。みな聞いていて、ふんふん、と理解するのですが、実際にどのような場で使えば良いのかわからない。というコメントが出てきます。そこで、今度はその企業やその部隊、或いはその個人が持っている事例を複数ピックアップして同様の思考方法を当てはめて整理しながら共有します。今後は、具体的な事例で考え方は分かったが、自分たちの業界は特殊だから当てはまらない、と。
理論や理屈は非常に洗練され、無駄が無い。従って極めて基本的な1つか少数の考え方に整理されます。従ってぱっと見ると当たり前、非常に抽象度も高くなっています。そして、実際に活用したケースや事例は具体的に考え方を記述しており、理解が深まりますが別の事象に当てはめるにはやはりその本質を一度抽象的に理解することが求められます。
思考において応用と基礎という概念は当てはまらない。全てが応用で全てが基本なのです。陰と陽のように表裏一体で、思考に対して抽象と具体を行き来することでアイデアが見えてくるものだと思います。