安藤です。
AI時代の働き方は、「場所と時間に縛られない働き方」が主流なると予想されている。言い換えれば、一人が複数の組織やプロジェクトに所属する「ピクセルキャリア」が加速していきます。
未来の働き方に影響を与えているのは、テクノロジーの進化です。テレコミュニケーションやデータ解析技術を含むICT関連技術によって、自分で選ぶ、決める、責任をもつという意味で自律した働き方に変化していくと考えられます。
日本型の雇用・就労形態は、知識産業の比率が高まった今の時代に不適合であり、一人ひとりが場所や時間、組織に縛られない自律的で多元的な働き方に移行していく。企業経営者としては、社員に気づきを与え、意識改革を図ることが重要になってくるとうことです。
人の活動を支援するロボット技術は、製造業にとどまらず家事や介護・医療などの対人サービスの分野でも、ロボットの活用が期待されています。また、ヒューマン・エンハンス技術(人間の能力を拡張する技術)によって高齢者が体力を取り戻し、再生医療による人体機能の再生が平均寿命と健康寿命の差や障がい者と健常者の差を縮めるであるともいわれています。自動翻訳が高度化すれば言葉の壁も克服できるようになります。技術を援用することにより、高齢者や女性を含むあらゆる人の社会参画を促していくことになります。。
年齢、性別、さらには国籍などに縛られず誰でも「平等(フラット)」に働ける社会が実現する可能性があります。企業や社会という観点からは、組織から個人へのパワーシフトが想定され、セルフマネジメントが求められるようになります。。
フリー、フラット、プルーラルな働き方を実現するためには、何よりも一人ひとりがのびのびと主体的に生き方・働き方を前向きに考える必要です。未来の働き方は、一人ひとりが本来もっている多様な価値観を実現するものであり、決して無理を強いるものではありません。
心理学では飴や鞭ではなく個人の好奇心や関心に基づく動機(内発的動機)を企業経営者・管理者はは、先進的な取り組みの良いところを取り入れ、社員の内発的動機を高め、意識改革を促すことが益々重要となってきます。また、同時に、時代の変化に合わせた柔軟な労働環境整備のための制度づくりや、社会的・情緒的スキル(人間力)をはじめとする自律した人材が備えるべき力を育成するための教育改革も必要です。