早嶋です。
これまでの新規事業のリスクは、ファイナンス、マーケティング、プロダクトのリスクでした。それぞれ資金調達や金銭面の確保から生じるリスク、販売や集客の難しさから事業が低迷するリスク、そして商品(製品やサービス)開発におけるリスクです。
近年、これに加えて、或いはこれらを飛び越してヒューマンリソースのリスクが浮上しています。人材が不足です。ビジネスのアイデアや取組の筋が見えても、最後は誰が行うか?がキモになります。もちろんアーリーステージの企業であれば、経営者や役員が足を動かしてせっせと行動することは想定できます。しかし、次のステージになるともはや手も足も出せない状態が続きます。
そこに対して人手不足。ある程度資金は調達できるのですが、その企画を実現する人材の母数がそもそも足りていないのです。
しかし、実際に人手が足りていないのか?と組織を見渡すと、本来やらなくて良い業務をただこなし、成果を規定せずにダラダラと仕事している組織を散見します。このような組織が人材を獲得しても、その人材がある程度力を発揮した後、1)周りのペースに合わせてしまい本来の力を発揮しなくなる。2)或いは、嫌気を指してまた別の組織に転職をする。となり、人材を強化しても短期的な解決にはなりますが、長期的には大きな成長は望めません。
従って、新規プロジェクトや活動を主とする人材を確保する場合は、小さな組織でも良いのでゼロベースで見直した取組を出来るために、やはり最低1人のコミットするメンバがいないと、外部調達が出来てもなじまないのです。