早嶋です。
本日は向研会。テーマはイスラエルの活用法。その中で、何故イスラエルがここまで大きなビジネス、特にIT関連のスタートアップを数多く世界的に輩出しているかを理解するきっかけになった。最も大きいのは戦争が隣り合わせで、それにヘッジするために国を上げて、特に軍隊が中心となりIT、特にセキュリティ関連の強化を行っていることが背景にある。
基本的なイスラエルの教育は次のとおりだ。プログラミングの教育は10歳前後からスタートする。そして12歳からソフトウェア開発やサイバーセキュリティの教育が開始されます。15歳までに義務教育として当たり前に学び、その後は選択制に。この選択も明確で、ビジネスに進むか、プログラマーになるかの選択です。仮にプログラム再度に進学した生徒は18歳までには、世界でも渡り合えるレベルのITのスキルを身につけることが出来ます。
イスラエルは徴兵制があり、男子は3年、女子は1年です。この3年間で多くはプログラミングの技術を更に徹底的に学びます。基本、イスラエルにはミサイルが飛んでくる(らしいです。)、それをITテクノロジーでヘッジするためには軍隊がITのプロになる必要があるのです。そこで現在は徴兵のメインはITのプロを徹底して増産することです。これによって国のセキュリティを守るという思想です。
従って軍の徴兵制を終えた人は仕事につかずに、22歳から23歳程度で、一緒に学んだ仲間とチームを作りITで起業をすることが当たり前になっているようです。しかもこの徴兵制で学んだ技術は部署毎に専門があり、そのチームは今後の同窓会となりネットワークが脈々と増える仕組みになっています。
イスラエルの文化的な背景に誰もが問題を楽しむ傾向があります。家族を大切にするイスラエルは常に政治やちょっとした問題まで皆で議論して徹底的に解決策を考えるのが日常にしみていると言います。更に常に本音で建前なし。何かあったら即行動。そして解決策の方向性は常に技術で。もし、何かにチャレンジして失敗すると、それはプラスとして加点されるのです。
これはイスラエルの現状と絡んでいます。徴兵を終えた国民は有事の際は、5時間以内に戦地に赴くことになっています。従って、皆一日一生の考えが定着していて、いつ死んでも悔いが内容に、問題や出来ることはその日のうちに片付けてしまう。そういう背景が開発にスピードに拍車をかけているのでしょう。