早嶋です。
世界で5Gの通信規格統一の方向性がまとまりました。日本、米国、欧州、中国、韓国で2020年を目処に周波数などの仕様を合意を取り世界中の市場で共通のプロトコルで機器やネットワークにつながる世界がやってきます。
IoT、あらゆるモノがネットにつながる概念が、5Gの実現によって更に加速されます。また、共通化することで新興企業含めた市場への自由競争が激しくなり、サービスの向上やアイデアの創出も楽しみです。
1990年代に携帯電話が普及はじめ、当初は毎秒10から100キロビット程度だった通信速度が、2015年頃から始まる4Gでは数百メガビットまで加速。これが2020年の5Gでは10ギガビットのスピードが実現されます。30年程度で通信速度が100万倍速まったことになります。
近年のプラットフォームの概念が今回のような技術の仕様にも当てはまったことは素晴らしいことです。携帯機器や基地局は、これによって地域や仕様に合わせて部品を変える必要がなくなり、製造コストや導入メンテナンスコストも抑えることが可能です。当然、機器の開発が大部分が標準化できるので携帯機器も単価が下がることが見込まれます。この標準化は我々使用者にもメリットがかなり大きくなりますね。
一方、考えられる問題は、速度の増加に伴い通信料が膨張することです。これによって遠隔地を繋いでいる光ファイバーの容量が2030年前後に限界を迎える可能性が浮上しています。土管屋さんとしては、この投資のタイミング、資金の出処を今から探っている状況だと思います。