リクルートの新規事業化の仕組み

2017年6月14日 水曜日

早嶋です。

リクルート出身の起業家が非常に多いです。背景は社員皆経営者主義の社風があると思います。常に新規事業を創造しながら会社自体を成長させ、紙媒体の時代からネットとエンジニアの会社へと変化しています。

1980年代は、リクルートの社員は小集団で活動して新規事業を生み出す仕組みがありました。RING(Recuruit innovation Group)です。これは社員皆経営者主義を浸透させる取り組みにもなりました。

1990年、イノベーション案件により特化してNew RINGとして取組を刷新します。この取組は現在にも至りゼクシィ、ホットペッパー、R25 、受験サプルなどの新規事業が生まれました。。

2012年、組織を分社化して、各社領域における新規事業開発は各社で推進する方向になりました。そして2014年にグループで共通して新規事業に取り組むためITを前提としたビジネスモデルを開発します。それがNew RING-Recruit Venturesとしてリニューアルしています。開催も年に1回から毎月の取組になっているようです。

New RING-Recruit Venturesの概要は次の通りです。目的はITを前提とした新しいビジネスモデルの開発です。開催は年に12回で年間に1000件程度の提案から事業化される案件は3件から4件程度です。

参加対象はリクルートグループ会社に在籍する全社員で、メンバーとして社外の参加者も認められています。審査に通れば予算が500万つき実際にプロダクトの開発を進めます。期間は3ヶ月の猶予が与えられ、最終審査で案件が採択されると賞金200万を得られます。その後、応募者はリクルートテクノロジーインスティティーとに異動、出向となり提案事業の事業化に取り組みます。この際、その提案者の上司は異動を拒否出来ない決まりになっています。

New RING-Recruit Venturesは10年後を見据えた取り組みで、10年スパンでリクルートの収益事業を育成することを目的に2014年以降7件の事業立ち上げお行っています。



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