早嶋です。
リーダーシップとは、組織の目標を達成させるための力で、フォローワーシップは、その組織とリーダーを補佐する機能や力を指します。
ブラインドウォークというゲームがあります。2人組で行うゲームです。片方に目を閉じてもらい、片方がその人を音声や事前に決めた合図によって動かすという遊びです。目を閉じている方は当然視野が狭く、指示される側よりも情報弱者になります。指示する側は目を明けていて、情報が入ってくるので常に指示される側よりも優位な立ち位置になります。これらをリーダーとフォローワーに例えると、目を開けて指示する人がリーダーで閉じて指示をうける人がフォロワーです。
このゲームを交代で行うと面白いことが観察できます。目を閉じて指示を受けている時は、ゲームであっても不安で、怖い気持ちが先行します。従って指示を受けても、大胆に行動に転換することが難しいです。またできれば、そのことをリーダーに伝えたいのですが、何故か黙って指示を受けたままになります。従うしかないと勘違いしてしまうのです。
そして役割を交代します。今度はこれまでのことを一気に忘れ、自分がフォロワーだったときの体験やその時感じた気持を忘れ、より大胆な指示を目を閉じた方々にしてしまいます。
組織では常に指示する側とされる側の人間がいます。される側の人間は、ブラインドウォークで観察できるように、コミュニケーションを通じて今の気持をリーダーに伝えれば良いのですが、意図的にそのようなことをする人は少ないです。
一方、誰もがいきなりリーダーになることはありません。基本はフォロワーとしての経験を積み重ねた後にリーダーになります。でも役割が変った後に、リーダーという序列を見出したかのようにフォロワーの気持を考えなくなります。
リーダーもフォロワーもチームの一員です。どちらとも目標を達成するための組織で上も下もありません。でも、我々は無意識にリーダーが偉いと勘違いして、フォローワーは無意識にリーダーに自分から何かを伝えては駄目だと勘違いしています。
そうではなく互いが相互理解して、目標を達成するための集まりで、上も下もないのです。