ネット広告の推移

2007年4月16日 月曜日

早嶋です。

電通が2月に発表した06年の国内広告費調査によると、06年の媒体別広告費は、次の通りです。
 テレビ・・2兆161億円
 新聞・・・9986億円
 雑誌・・・3887億円
 ネット・・3630億円
 ラジオ・・1744億円

このうち、インターネット媒体(ネット)に注目してみると、05年では、2808億円(対前年比154.8%)、06年に3630億円(対前年比129.3%)と成長を続けていることが確認できます。

これに関して、電通総研は、07年から11年のインターネット広告費を試算した白書を出しています。白書によると、11年には06年の倍に当たる7558億円がネット広告費として使われると予測されています(内訳:固定ネット広告費:4009億円、モバイル広告:1284億円、検索連動広告:2265億円)。

ネット広告の内訳を見ると分かりますが、11年までの5年間で特に成長が著しい分野は、連動検索広告とモバイル広告です。連動検索広告は、06年実績で930億円から11年の予測は2265億円と約2.4倍の成長です。また、モバイル広告は06年実績で390億円から11年の予測は1284億円と、こちらは約3.3倍の成長です。

連動検索広告とは、検索サービスを提供するGoogleやYahooなどのサイトやツールを利用して、検索ワードに対応した広告を提供する形態を指します。検索連動広告は、広告主のサイトへの誘導が成立したときに広告主に対して課金される仕組みであるため、費用対効果が分かりやすいのが特徴です。従って、個人や中小・零細規模であっても容易に広告を出すことが出来るので近年、増加していると肌感覚で掴むことが出来ると思います。

モバイル広告は、インターネット接続機能を持った携帯電話に対してのネット広告とモバイル用の検索連動広告を含みます。将来的に、携帯電話によって、情報を取得する様子が如実に反映された結果だと思います。

携帯電話は、07年1月に契約数が9500万台を超えました。その携帯電話も、次世代といわれる第3世代以降の携帯電話に徐々に変わりつつあります。08年には契約数が1億台を突破し、その9割以上が第3世代以降の契約で占められるといいます。

携帯電話は、もはや電話をする機器という位置付けよりも、情報端末としての位置付けのほうが明確ですね。これは、アップルが携帯電話市場に乗り出したことでも理解できると思います。

一昔までは、広告媒体は、テレビ、新聞、雑誌、ラジオが当たり前でした。技術の進歩によって、新しい媒体が出現し、その地位をひっくり返します。広告媒体の世界にも、ライフサイクルを垣間見れる興味ある試算発表ですね。

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