思考とマインド、その結果の行動と成果。

2016年12月15日 木曜日

早嶋です。

思考の研修の中で、如何に思考を働かせて考えを深掘りし、横に展開して、事象の本質を捉えるか。について考え方やルーツを交えた演習やワークをする。

が、その大前提に、そもそも自分が考えたことに対して自信を持って他者に表現することができている人が少ない。この場合、考えを整理するという前に、自分に勇気を持って発言するということをクリアしなければならない。その意味では、思考を磨いてもなかなか実践できない人が多いという仮説も理解できる。

そもそも、思考は独立したものではなく、その人の気の持ちよう、つまりマインドの部分が大きな影響を占める。マインドが揃い、思考が整ってはじめて行動に移せるからだ。となると、思考のトレーニングのみを強化したところで成果にはつながらない。そもそものマインドの部分が養生されていないと、良い考えが浮かんでも自分の中での言語化はできるが、他人に対しての言語化ができないからだ。

特に大手企業に努めて5年、10年過ごした社員は、自分の考えを表に出すことをしない。他人に対しての言語化だ。はじめは発言して表現していただろうに、いつしか行わなくなった。

一番大いのが、発言したら否定されるだ。他にも発言したら負け、自分の仕事が増えるとか、結局変わらないとかあきらめムード、極めて小さな視点で考えているなどがある。それらは結局、勝手に自分で思っていて、無駄だと思っているだけで実際に表現したことがないのだ。しかしときが経つと、そのままの自分がかりに表現して玉砕するよりも今のまま何も変化が無い安定した環境が心地がよいのだ。ということで表現しないことを自分から選択しているはずだ。

また、そもそも小さい頃の教育過程で過度に正解を意識しすぎて間違うことを恐れているのかもしれない。実際は万人が万人の考えがあって然りなのだが、それをマインドまで落として理解することができていない。

また、案外多いのが考えを抽象化したまま、具体的に掘り下げていないので、他のアイデアとの微妙な違いが分からない、或いは考えていないため、他のアイデアを求めても出ないというのもある。



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