女性活躍推進法で女性リーダーは増えるか

2016年10月31日 月曜日

安藤です!

昨年から「女性活躍推進における 女性社員研修・女性のキャリア開発研修」が増えています。企業によっては、今まで男性社員には研修を実施していたが、女性のみの研修は初めて、または数年ぶりに実施していると現場の声を伺います。要は、女性に対して人材育成をしてこなかったとうことです。そういう意味では、伸びしろは大きく、また、今の時代に求められるマネジメントスキルである共感力・受容力は、女性が元々持っている能力であり、また、今後に必要な感性は、女性の強みを活かせると信じています。一方では、論理的な思考は男性に比べて弱いといわれています。弱い部分を育成していくことで女性リーダーは増えていくと思います。

女性管理職が多い業界には特徴があります。
帝国データバンクの女性登用に対する企業の意識調査によると、女性管理職割合は平均6.4%ですが、ゼロの企業が50.9%にものぼっています。
従業員における女性従業員比率も20%台なので、管理職になる比率も変化なし。管理職への登用が増えている業種は小売、金融、サービスなど。前提となる従業員としての女性比率が高く、女性の強みである接客部門で管理職として活躍しているケースが多いようです。一方、そうでない企業は、女性社員を増やすことからスタートしています。

また、女性のリーダー育成の妨げになる原因の一つが『仕事と家庭の両立』です。
現在、研修先で既にロールモデルになっている方々とこれから管理職を目指す方々との意見交換会を行っています。事前に管理職候補の方々から質問をいただきます。質問内容は、仕事と家庭の両立(結婚、出産、介護)についてどうしていますか? 他 90にも及び質問があります。
その時に、ロールモデルの方々がおっしゃることで共通点があります。
まずは、やってみること! 悩んだら相談すること! 甘え上手になること! 等です。
既に平成3年あたりから共働き世帯が男性雇用者と無業の妻からなる世帯を超えている時代に入っており、「家事」に関する意識も変化しており、福岡県雇用均等:仕事と家庭の両立実態調査平成25年度のデータでは、家事などは原則的に夫婦で半々に担うのが良いが69.2%。20代、30代の男性の意識が高くなっています。時代は確実に変化しています。

以前は、トップをめざす意気込みに男女で大きな差があることが挙げられます。困難だがやりがいがあり責任の重い仕事に魅力を感じる人の比率も男性のほうが女性より高い傾向があります。しかし、最近の20代、30代の女性の意識も変化が始まっているように感じます。

研修内容については、意識の高い方対象のリーダー研修から、まずは、“意識づけ”からという依頼もあります。その場合、単発の研修で考えるのではなく、経営戦略として女性の力を活かすための中長期でのプログラム(例:ワークライフバランスの導入)が必要になってきます。女性活躍を促進するためには、経営者、管理者、社員全体で取り組むことが必須です。阻害要因によって対策が変わります。経営者であれば、経営戦略として必要であることをまずは理解すること、女性社員自身の場合は、社会動向を理解し、女性自身が自分と向き合って今後のキャリアプラン立てることが先決です。 数年前に、フェイスブックCOO シェリル・サンドバーグ著 『LEAN IN 女性、仕事、リーダーへの意欲』が全米でベストセラーになり、日本でも多くの方々に読まれました。

『LEAN IN』は、“一歩踏み出す”という意味です。
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