早嶋です。
4月。多くの日本企業にとって新しい期を迎える時期であり、新入社員が入る時期です。ビズナビは戦略コンサルを中心にコンサルと研修提供を行っているので4月の時期は比較的に時間があいています。一方、数社程度は新入社員向けのコンテンツ提供を行っていることもあり、ここ数年の新入社員の動向を定点観測しています。
ここ数年の特徴。新しいことにチャレンジする気質が弱いというか、完全に安定を求め不安定な要素に弱い、そんな意識を強く感じます。もしこの仮説が正であれば、日本企業の採用基準があやまっているのか?と思わざるを得ないです。
というのは、日本の市場はマクロでいうとダウン。過去10年、20年前に構築したビジネスモデルでキャシュを稼いでおり、そのビジネスも長くはない。従って、新しいビジネスを創出するのが急務な課題です。加えて、国内のビジネスは低迷するので海外進出や海外に収益の柱をシフトすることが求められています。
となると、必ず若い層に対してはチャレンジをする精神を持って、積極的に行動していただかないと行けないはず。しかしそんな中、新入社員は決まって欲が無い。うーんと言わざるをえない。
大量に社員を採用して大量に教育を施し、平均的な社員を教育する。これは、明らかに坂の上の雲が明確だったころの仕組みだと思います。今のように不安定な経済構造では、それぞれに必要な社員を雇い、柔軟に対応しないといけないと思います。
一方で、企業の方向性は新規ビジネスの創造と海外シフト。となれば、人事部が会社の戦略を度外視して人材を確保しているとしか考えられない。大丈夫か、大企業。