すき家の分社化

2014年4月25日 金曜日

早嶋です。

すき家が分社化します。6月を目処に、約2000店舗を運営する牛丼店を全国に7つに分けます。理由は人で不足。採用のルールを本店で統一して行っているために地域によるギャップが大きかったのでしょう。店舗の実情に合わせた採用や人材管理を徹底すると判断しました。

社長塾でも、上記を議論しています。そもそもの分社化のメリットとデメリットを塾生が整理しています。分社化のメリットのみを考えるのではなく、デメリットの部分も理解する。その上で、一番みたいしたい目的を達成するための手段はどちらか?という視点で意思決定を行うことが重要です。

ーー塾生の整理を一部編集ーー
http://www.sizzerl.jp/mirai-boss/index.html
●メリット
✩経営スピード(意思決定)の向上
「早い経営判断と地域にあった営業体制が行える」ことが一番のメリットで分社化の大きな目的。特に規模が大きくなるにつれて、合議制をとる会社にとっては機動性が鈍くなりがちですので有効。

✩次世代の経営者育成
分社化することで、経営の責任とスキルを身につける場を創出することができ、次世代の経営者育成につながる。

✩組織再編による経営効率化
不採算事業からの撤退手法として利用し経営効率化をはかれる。

●デメリット
✩間接部門の増加
会社を分社化することで、独自で様々なことを判断する必要があるため、それなりに間接部門も自前で持つ必要にかられる。仮に親会社や機能会社に一極集中しても、それまでは気軽に間接部門に依頼できたものが、契約書や金銭のやり取りなど発生しグループ会社といえども、会社対会社ですので事務手続きコスト・時間が倍増する。

✩会計、税務の複雑化
会計の面では、連結決算の対象会社が増えるため、決算業務が複雑になる。システム対応もあわせて大変な労力が必要。同時に管理会計上でも、本社経費や間接部門経費等の配賦費用について、これまで以上に会社間でもめる可能性がある。
税務の面では、連結納税制度の利用でグループ間で繰越欠損金等が利用できる等のメリットなどがあるが、各社毎に申告書を作成する必要があるので申告書作成業務が増大する。
 
✩従業員のモチベーション低下
分社した会社に移った従業員は人事制度に変更がなくても、「見捨てられた」「左遷された」等のネガティブに思う人が発生する可能性があり、モチベーションの低下、会社へのロイヤリティーが下がりやすいくなる。
ーーー終了

すき家のニュースソース:http://www.nikkei.com/article/DGXNASDC1600D_W4A410C1EA2000/



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