早嶋です。
総務省統計局などが出している「家計調査」などをみると、
1)消費に占める60歳以上の割合が46%以上
「平成25年版厚生労働白書」などをみると、
2)消費者のライフコースが超多様化している
「2013年10月23日の日経新聞」などをみると、
3)直近1年にネット経由で使ったお金は20代が12万円から13万円で、50歳、60歳以上で20万円を超えている
4)最近1年にネットで食料品を購入した60歳以上は50%以上いる
つまり高齢者の役割がリアルの世界に加えて、Webの世界に関しても影響を与えていることがわかります。日用品に対しては店舗の過疎化、大型化、地域インフラの地域による偏りもあるでしょう。例えば、重たい、近くにない、品揃えが薄い、届けてくれない、不便などのリアル店舗からの不満が昔よりも高まったなどの背景も考えられます。
ネットの活用に対しては、いわゆるPCでの活用ではありません。スマートデバイスやテレビが影響を与えています。ネットに繋がったテレビなんかは良い例です。
通販会社おおてもテレビの販売とネットの連携をかなり重点的に力をいれています。
今後の傾向として、これらは確実に消費のトレンドになるでしょうね。
【テレビ・ネットの融合に取り組むテレビ通販の奮闘】—以下、参照
◆テレビ売上高:1位ショップチャンネル>2位QVCジャパン>3位ジャパネット
◆インターネット売上高:1位ジャパネット>2位ショップチャンネル>3位QVCジャパン
【ショップチャンネル】
◆2003年に番組連動型ECサイト“ネットでSHOP”を開設。テレビとほぼ同じ番組を24時間視聴したりWeb経由で商品を購入できるだけでなく、
過去の番組視聴やサイト上の番組表から過去に販売した商品を購入可能にしたり、番組放映前に一部商品を先行販売するなど、Webの優位性も打ち出しています。
◆2012年からは、動画を活用した生鮮品のネット販売“トルトコミテ”を開始。トルトコハンターと呼ばれるショップチャンネルのスタッフが漁に同行し、1日4回各1時間ずつ漁の様子をネット上でライブ配信し、そこで獲れた魚を販売するサービスが人気を集めています。従来のテレビ通販にはない画期的な内容が反響を呼び、2013年7月からは野菜版の“トルトコミテ”も展開。
【QVCジャパン】
◆2009年よりテレビと同内容の番組を携帯電話でリアルタイムで視聴できる“モバイルQ! LIVE”を開始。
◆2011年よりオンエア中のライブ映像を見ながらその場で買い物を楽しめるiPhone向けアプリ、QVC iShopを無料で配信開始しました。オンエア中の商品はもちろん、過去に放送した商品も購入できるこのアプリは、Android版と合わせて2013年7月末までに累計231,879ダウンロードを記録。
【ジャパネット】
◆番組放送中のテレビ画面にスマホをかざすことによって自動的にECサイトに移行するアプリを発表。同社の注文は電話経由が7割で、人気商品によっては電話がつながりにくくなって購入を諦める人も少なくないため、アプリを通じてより多くの層にアピールすることが可能となりました。
◆現在同社のWebサイトは、“テレビ放送で探す”“チラシ・新聞で探す”というように異なるメディアとの連携に配慮されたカテゴリが用意され、テレビや様々なMedia上からの導線を意識されたサイト作りが行われています。また、こちらもインターネット上で生放送を行う“WEBスタ!”や、Web限定生放送を設けるなど、動画の要素が盛り込まれています。
一般的にはテレビ通販とネット通販ではターゲット層が異なるのでは、と考えるケースも多いかもしれません。しかしこの3社の取り組みをみるとテレビとネットをどのように融合していくべきかの試行錯誤を徹底的に行っています。確かに、テレビ通販のターゲットとなる高齢の消費者はネットとは無縁でテレビのみで購買を完結するでしょう。しかし、その他の消費者に対してテレビとネットを寸断するのではなく、テレビでもネットでも同じ訴求をリアルタイムで展開することで訴求を強化しています。
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