経営と建築

2014年1月9日 木曜日

早嶋です。

ーーー引用 始めーー
たとえば建築設計の世界では、土地の上に建物を設計し施工しますが、まずイメージありきの場合もありますが土地の形状・方位・風の吹く方向・採光や周りの景色に加え建築基準法の法規制のチェックなどの固定的な要因を考え、それから多様的な要因、つまりその土地の持っている歴史や環境のコンテクストや社会性までをも加味し、クライアントの意向や趣向を聞き、そこに予算(工事金額)と工程を考え、さらに厄介なのはデザインと相反する建築構造や設備設計との整合性を考え、そして機能を盛り込みファサードや内部空間ののデザインを練り上げていきます。考える視点はそれぞれの建物で異なり、複雑で不明確な外的要因を絡めながら内面的に解決策(これだ!というヒラメキもふくめて)を生み出していきます。

 途中、何度もスケッチをやり直し、試行を重ねて自分のデザインに熟成していきます (一晩デザインを寝かせて翌日納得できなければ、熟成されていません)。 粘土で何かを造るときに、造って壊しそして細部を何度も変更し気に入るまでそれを続けるが、お客様が気に入らなければまた作り直さなければなりません。 それでも設計は所詮机上の紙の上か模型どまりなので、最後は施工現場でカラーリングやマテリアルを変更したり微調整をしながら(良い意味で)職人と戦い建物を完成させていきます。  
ーーー引用 終わり 未来社長塾 塾生 2014年1月9日ーー

経営課題を可視化する。というフレーズは何年も言われている割には、実行が難しいとされています。そもそも課題とは、現在の経営チームが認識している問題を解決するための糸口です。そして、その問題とは、経営チームが示すあるべき姿や自分たちが成し得たい姿と現状のありのままとのギャップです。

建築の例えでは、経営チームが目指すべき姿を議論を重ねながら粘土や図面に置き換えて、具体的に示すことができます。従って、現状とのギャップも明らかになり、問題が見えてきます。一方、経営課題が可視化出来ない理由は、経営チームが目指すべき姿をぼんやりさせているか、現状の分析がなんとなくしか出来ていないか、その両方です。

そして、建築のように多くの方々が理解できる図面という言葉や、粘土というツールなどがありそうで無いと感じます。実際は、経営学に代表される学問としても、そして実践としてもかなり体系化されているし、ツールとして多種多様なものがあります。しかし、今度はありすぎて、あるいは難しいと勘違いして、何を自分が選んでいいのかがまた分からなくなる。そんなレンマにおちいってしまうこともあるかもしれません。

未来社長塾では、そのような視点や考え方、思考の仕方を様々な経営者と議論を通じながら時間をかけて学んでいきます。

入塾は毎月行っています。
詳細、お申込み、ご質問以下より。
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