早嶋です。
日本の貿易赤字。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1800E_Y3A211C1MM0000/
日本経済がアメリカのようになっている。つまり、日本企業の多くが、世界の最適な場所で生産を行い、必要な部材、材料、商品を日本に輸入している結果とみると腑に落ちます。報道を見ると赤字=悪のように捉えてしまいがちですが、その背景や意味を正しく捉えておくことは重要です。
経営者としては、その流れのなかで新しいビジネスモデルや適したサービスに転換し生み出していく発想を持つことも重要です。今後、貿易赤字が黒字に転換する可能性はかなり低いと思います。エネルギーのコスト以上に、上記の世界の最適地で精算する。若しくはサービスを利用するという流れが今後も加速するからです。
この貿易赤字は、ダニエル・ピンク著のハイ・コンセプトに出てくる内容を思い出させます。自分の仕事に付加価値があるか?もしなければ、その仕事はすぐに他社や他地域や他国やコンピューターに置き換えられることを。
ちなみに知人の企業の事例です。米系金融情報提供会社のアジアファイナンス部門がシンガポールにありましたがクローズに。その機能は中国とインドに移転。つまり単純な労働作業ではなく、これまで専門性が高いとされていたファイナンスのような仕事ですら新興国に移ることが現実におきているのです。もちろんシンガポールの人員はほとんどがレイオフでした。