早嶋です。
上海、3日目。本日は、ボンド大学の同窓生である上海カゴメの長田さんと食事をしました。長田さんは、上海に来て3年目。上海にてのカゴメブランドの認知と立ち上げを主なジョブとして活躍されています。
カゴメの製品は、去年の6月頃より上海での本格販売を始めているそうです。商品は、日本で販売されている「野菜生活100」に相当するブランド「可果美果蔬生活100」など4種類です。
長田さんに案内していただき、カゴメのオフィスが入っているデパートの売り場を訪れました。現在、野菜ジュースのシェアは、カゴメの提携先とカゴメでほぼ独占しており、新しい市場を作っている段階ということです。
上海店舗の特徴として、販売員の販売方法があります。日本でのスーパーマーケットでの販売は、スーパーマーケットの店員が行います。しかし、上海のスーパーでの販売員は、企業が派遣します。これは、カルフールが取り入れた手法で、スーパーは売り場を企業に貸す不動産業者といった感じです。そのため、商品認知を加速するためには、販売員の強化といった、日本で行うマーケティング手法とは別のことまで考える必要があります。
現在、カゴメ製品を販売しているスーパーやコンビには上海で3000店舗。その中でも特に売れている店舗は、浦東地区に在るHSBCなどの金融機関が集まるビル郡の中のコンビにだそうです。多くの日系企業が集まり、カゴメ製品の売れ行きも良いそうです。
カゴメ商品の販売は、野菜ジュースを飲む文化を提供して、全く新しい市場を開拓しているところにあると思います。そのため、市場は未知数な部分もあります。今後の、販売戦略やブランディングをどのように進めていくのかとても興味があるところです。
飲料メーカーで上海で成功した企業にサントリーが思い浮かべます。サントリーは、上海のビール市場を研究し、味も従来の苦味の在るものから炭酸が強く苦味が少ないオリジナルの味を提供しました。また、価格についても、当初の1本4元の価格から大衆価格を意識した1本2.5元にして、最大のボリュームゾーンである大衆の獲得に成功しています。
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