亥年のジンクス

2006年12月30日 土曜日

早嶋です。

亥年の政治は自民党に不利?というジンクスがあります。安倍内閣発足後、その支持率は落ち込んでいます。9月発足時は65%程度ありましたが、現在のマスコミ各社の報道を見ていると50%前後でしょうか?果たしてこれもジンクスでしょうか?

実際の原因は郵政造反組の復党問題でしょうか。安倍さんの最大事の関心は来年7月の衆議院選挙に勝つことといってもいいので、そのために、造反組を復党させたと見ることも出来ます。これによって、選挙に勝つためには手段を選ばないのか?とか、改革はどうなるの?といった不信感が広がったと思います。

これは、自民党が苦戦する事があらかじめ予測できるので、事前に対処を行っていると見ることが出来ます。これが、いわゆるジンクスの理由付けとして考えることが出来ます。

来年には参院選に加えて、4月に全国の多くの自治体で統一地方選挙、知事や市長、議会などの選挙が行われます。この統一地方選挙の開催周期は4年に1度になります。また、参院選が行われるのが3年に1度。つまり、最小公倍数で在る12年に1度は、必ず春に統一選挙、夏に参院選が行われるのです。これが亥年の政治は自民党にとって不利というジンクスの背景にあります。

では、どうして自民党に不利になるのでしょうか?そもそも自民党の選挙を支えてきたのは各業界団体と地方議員といわれます。ほとんどの国会議員には、地元の議員がついており、組織的な選挙を得意とする自民党は選挙活動の多くの部分を地方議員に担っていました。

しかし、亥年に限っては、地方議員は参院選どころではないのです。自分たちの選挙を確実に優先しますので、春の選挙疲れが夏に影響を及ぼし応援活動に手抜きをすると推察できます。

来年の亥年は、こんな見方をすると、安倍さんの政治を更に面白くウォッチできるのではないでしょうか?

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