早嶋です。
アメリカでは、医師と看護師が仕事を取り合うこともあるようです。看護師でも医師の代わりに行える仕事があることが背景です。
高齢化社会によって国全体の医療費が高騰しています。日本でも医師と比較して労務費が圧倒的に安い看護師でもできる仕事を見直すことで医療費を削減する取り組みが進んでも良いと思います。
元々、一定の範囲内の医療行為が行える「特定看護師(仮称)」の創設が議論されていましたが、いつの間にか「特定能力認証制度」に変わり、すべて医師の支持の下で行うことが前提になっています。日本医師会の反発が背景にあったようです。
議論の終着点は、看護師の権限を拡大したアメリカ型の「診療看護師」を目指す話もありますが、今の議論の流れと医師会の反応では、道半ばも厳しくたどり着くのも至難の業ですね。
社会保障費が増大するなか、医療費には本気でメスを入れる必要があるので是非、継続的な議論を続けて欲しいですね。
チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ(厚生労働省) →ページの下方
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000008zaj.html#shingi112
規制・制度改革に関する分科会 第一次報告書 →46ページ
http://www.cao.go.jp/sasshin/kaigi/honkaigi/d10/pdf/s3.pdf
医行為の範囲の明確化(診療看護師資格の新設)に対する日本医師会の見解
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20100616_1.pdf
日本NP(診療看護師)協議会
http://www.jnpa.jp/
特定行為は、どうして看護師にだけ認められるのか(JB PRESS)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36382
ナースの時間(特定看護師) →特定看護師に関するニュースがまとまっています
http://nurse-time.com/blog/tag/%E7%89%B9%E5%AE%9A%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E5%B8%AB
医師でも看護師でもない職が検討されているのですね
今後の動向を注視したいです
医師会は、誤解の多い名前ですね。
というのは、日本の全医師のうち、開業医は約5割で、勤務医が約5割。医師会の成員は、ほとんど前者だそうです。医師会の意見とは、開業医の意見なんですね。開業医会と改名した方がいいかもしれません。
もちろん立派な開業医がいらっしゃることは存じています。一人ひとり個人で見ると立派なのでしょう。でも、集団になるとダメ。まるで役人みたいですね。利益団体というのは、とかく大局観を欠く。パーキンソンの法則でないですが、何か法則めいていますね。
こちらの分野、TPPとも関係しますね。注目です。
キーパーソンの法則、なるほど!ですね。
そんなに良い記事は、何が欲しいです。素晴らしい記事をお寄せいただきありがとうございます。