早嶋です。
マクドナルドの60秒キャンペーン。1月4日からオーダーを受ける際に1分を超えるとビックマックが貰えるというキャンペーン。
http://www.mcdonalds.co.jp/campaign/60seconds/index.html
ネットやリアルの場で、様々な反応が出ていますね。
原田社長のコメントには、
1)ファストフードでありながら注文を受けてからの待ち時間が長いと感じるお客が多いとのこと。本当は早いということを証明したい。
2)受け渡しが早くなると、利益があがります。
3)受け渡しを早くすることは、一人ではできない。スタッフ全員の協力、チームプレーが必要であり、現場スタッフの教育にもなる。
とありました。(ガッチリマンデー参考)
で、この60秒サービス。実際は批判・不満も続出しています。マクドナルド&60秒サービスで検索すると、ネガティブな表現ばかりあがってきます。現場のクルーは、60秒ルールを守るために必死にならざるを得ない。店舗ごとに60秒達成率が厳しく見られているからです。そして、1秒の差で無料クーポン券が出たり、出なかったり。一方では、消費者も混乱させているかも知れません。例えば、自分の前に並んでいるお客さんが62秒で、自分が59秒だったりすることもあるでしょう。クーポンを是非とも欲しい訳ではないですが、ちょっと損した気分になるかもしれません。
シンガポールから来ている知人と、60秒キャンンペーンの話をしていました。シンガポールのマクドナルドでは3分くらい余裕で待つ感覚があるとのこと。と彼からすれば、60秒ルールを楽しめるサービス、日本のマクドナルドはすごいと。
しかし、このキャンペーン。実際の注目のされ方は半端ないですね。仮にゴールが再び注目を集める、知名度を上げるであれば、炎上マーケティングという考え方もできますね。「60秒ルールでいったん集客」→「サービス劣化しすぎ!」→「炎上」→「(記事とかTwitterを見て)とりあえず僕(私)も行ってみよ」→「集客」→「炎上」→「いつも通りのサービスで十分だよ!」→「(キャンペーン終了後)」→ 「で、やっぱりいつものマックは良かった良かったって。」→「ロイヤリティ向上」
参照:http://nakatahiroaki.com/macdonalds-60seconds-campaign/
まぁ、実際の真偽は分りません。もし、私がマクドナルドであれば、意図して炎上マーケティングは起こさないと思います。つまり、自分からブランドを毀損することは浅はかなイメージを与えるからです。では何の目的だったのか?
勝手な推測です。広報が言っているように、顧客とのつながりを深めることが目的だった。そのために参加型のキャンペーンを企画した。しかし、結果的に副次的な要因が重なりネガティブな印象を与えた。実際、広報のコメントは「ゲーム感覚で楽しんでもらうため」とあります。
60秒の根拠に対しても、マーケティング担当がマニュアル上の60秒以内というのは許容範囲内で、店舗オペレーション担当と相談して「無理のない範囲だからやりましょう」みたいな流れがあったのではないでしょうか。それで、実際の現場オペレーションの検証はあまりなされなかった。結果的に、マニュアルに従っていないフランチャイズがあぶり出される結果とない、そこが炎上につながっているのでは無いでしょうか。
売上を上げたいのであれば他にも方法があったような…
マクドナルド、不振の原因はなになにかを突き詰め、本質的問題を理解した上で対策を打つべきではなかったのかとわたしはかんがえますが、いかがでしょうか
今回のキャンペーンは、注目を集めることが最大の目的、そして、まさかそこまでネガティブな反響になるとは思っていなかった、という結果論ではないかと考えます。
意外とFCのサービスにもバラつきがあったというのが事前に考えられていた仮説かどうかはわかりませんが、企業として得た成果は大きかったとおもいます。
目立てばなんでもよかったのですね。んーあざとい。
結果的に炎上マーケティングになったと思います。