早嶋です。
ビジネスの本質は違いを作ること。ですが、これは大企業の話。初めのアーリーステージは違いを作ることなんて結構タフ。むしろ、何かのビジエネスを徹的的に模倣することから始めても良いかもしれない。タリーズとスタバの違いは何ですか?家系ラーメンの元祖はどこですか?戦国焼とりのオリジナルは?
確かに自分の独自性は必要ですが、その地域やあるカテゴリーにおいてその企業しかなければ隙間を埋めることは可能です。例えそれが完璧な模倣であったとしても。自分のオリジナルや差別化を考えるのはその先の話であっても構わないとおもう。アーリーステージの起業の場合。
武術で言う守破離に近いでしょうか。まずは小さく始めてお手本通りにそっくり実践する。ここで重要なのは変にいじくらないで基本に忠実に行うこと。そう、まるごとコピー。良くない思想は、はじめから風呂敷を広げすぎて行動が先送りされること。どんなに机上で考えた所で初めないとことは進まない。アーリーステージでのポイントは感覚をつかむこと。実際に紙の上で考えたことを小さくても始めれば、見えなかったことが確実に見えてきます。考えていなかった視点がどんどん整理されるでしょう。逆にいきなりたいそうなビジネスモデルを実現しようとするとコスト(お金、時間)ばかりがかかってしまって、ブレークイーブンがかなり先になります。体力があれば問題無いでしょうが、多くは力尽きて潰れることが多いでしょう。
ビジネス・スクールを出た学生はある意味洗脳されているかも知れません。ブックマートになりすぎて、ストリートの感覚が無い。ある程度、おおきなビジネスはそもそも大きな仕組みの中でキャッシュが回っているので、何か新しいことを始めても体力があり、一定期間は生き延びることも容易です。しかし起業はストリート・スマートの感覚が生きてきます。忠実に何かを真似しながら感覚をつかめた所で徐々に自分の強みを発揮していく。
そもそも、起業した当時は自分の強みなんてめっきり分かっていない場合が多いでしょう。これも小さく始めながら相対的な強みを整理していく。違いをつける発想は、破のプロセスですね。徐々にそして、勢いが乗ってきた時点で基本から離れていく。そう、オリジナルが生まれる瞬間です。
新しい起業の話が沢山やってきます。多くの方がMBA出身です。その場合、やっかいです。独創的、差別化、というキーワードが一人歩きしています。しかし、その本質は一体何なのでしょうか?だれにとっての差別化なのでしょうか?さっぱり意図が見えません。ということが多いです。世の中には独創的なアイデアのほうが少なく、自分が思いついたことは既に先人の手でビジネス化されていることが多いです。だったら、そのモデルをまずはコピーする。そんな発想は、MBAでは学びません。所謂セオリーから外れるからでしょうか。
だからシナリオとしては極めて面白いのですが、投資する気にはなれません。別のパーティーが仮に投資したとしても、途中で絵に書いた餅になることが確率的にも多いです。
ビジョンを持つなということではありません。大きくビジョンを持ち、自身のミッションを追求する姿は必要です。しかし、小さく始める感覚で、自分の頭を実践して行きながらブラッシュアップすることも大切です。実世界の感覚がとぎすまされて行きます。仮に、この段階で失敗してもリカバリーも早いです。実現しながら、行動しながら、失敗しながら、ブラッシュアップして考えを研ぎ澄ませていく。ビジネスプランをブラッシュアップしていく。いきなり10億、100億を目指すのではなく、初めのふぇーずでは兎に角、一人分、1000万円くらいを稼いでみる。
その次に、自分のスタイルを考えたら、きっと効率的にビジネスができる可能性が高くなるおと思います。こんなストリート・スマートの要素が入ったMBAも有りだと思います。