内需の外需化、伊藤園

2012年8月21日 火曜日

早嶋です。

おーいお茶と言えば、伊藤園。はじめてペットボトルにお茶を入れ、ペットボトルの飲料市場を構築した銘柄です。現在では、ペットボトルで飲料や水を買うことはすっかり馴染みになりました。一方で、お茶ペットボトル市場は様々なメーカーが参入したため、随分と飽和状態を迎えたものです。
そんな中、おーいお茶はシリコンバレーで人気モノになっています。顧客は、GoogleなどIT産業を牽引するエリート企業戦士。米国には元々無糖の飲料が少ないため、健康に悪い!という印象があったのでしょう。そこに活路を見出した営業マンが小売店を中心におーいお茶を普及します。健康志向の波に上手に乗ったかたちです。

このことを考えると、果糖の飲料を飲むアジア周辺にも市場の可能性が広がります。初めて蘇州に出張したとき、サントリーの烏龍茶に加糖と無糖という表記があることに驚きました。日本企業の飲料マーケティング力は半端無く強いです。この強みをいち早く海外の可能性に投資した伊藤園。

内需の外需化、グローバルで市場を確保する場合の1つの成長の鍵ですね。



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