インチョン空港経由でローマに行く途中、時間の都合、空港近くのホテルを利用することに。空港到着後、ホテルに連絡を入れ車で迎えに来てもらいます。ホテルは空港から10分くらいの場所。チェックインを済ませて近くを散策。夜、ホテルに戻り、朝再び空港へ。
その間、ホテルの運転手さん、ホテルのフロントのスタッフの面々が変わらない。果たして睡眠や休憩を取っているのでしょうか?と思うくらい、超長時間労働。
韓国人は良く働く。映画やコメディーでも笑いのネタにされていますが、実際に見たり聞いた感覚でも事実のようですね。
OECD(経済協力開発機構)加盟国の中で最も長い労働時間の国は韓国です。韓国の年平均労働時間は2007年が2316時間、2008年が2256時間。OECD加盟国で2000時間を超える国は韓国とギリシャでした。当時のOECD加盟国の労働時間の平均が1764時間なので韓国の労働時間が長いことが良く分かります。ちなみに日本の水準では1800時間台。
これに対して韓国は、遅くとも2020年までに日本並に改善する見通しです。この合意があったのが2011年頃ですので、労働時間を短縮する策は時間がかかるのでしょうね。国としては、目標達成のために国民レベルの長時間労働開演推進機関を設置します。国民の合意を得ながらも労働文化を改めていく計画のようです。
計画を達成するためには、短時間雇用向けの職務や賃金体系の開発、労働者が理不尽な差別を受けないような工夫も必要です。政府としても良質な短時間労に向けて労働基準法の改正など、制度や政策の基盤を整える必要があります。
さて、韓国での風物詩と言える長時間労働。実際に済んでいるヒトは、労働時間短縮は余計なお世話だ!と考えているのかも知れませんね。
バリバリ働いている人は、休みが増えると、困る。時間をもてあますから。この時間を楽しむ(ツブす?)ための産業興し(内需拡大)が必要でしょう。観光や映画などです。そうすると、ここで第三次産業の雇用も拡大しますしね。モーレツサラリーマンが輸出で稼いだ金を、雇用を広げるサービス業を作って国内で還流させる、という作戦ですね。
このビジネスは必要ですね。文化を変える。