早嶋です。
前回、米国の10月はピンク色に染まる話を紹介しました。そこで出た、コーズマーケティングについて説明します。
コーズマーケティング(コーズリレイティッドマーケティング:CRM)は、ある一定のコーズ(cause)、主義や主張をマーケティング活動の題材に使う手法です。これは、最近のCSRとともに、様々な企業で試されています。
簡単に言うと、ある会社がマーケティング戦略の一部として、社会的な課題や問題点の解決策を打ち出し、そのcauseに共感する消費者の心を掴んでしまおうといったものです。前回紹介した、ピンクリボンを利用したマーケティングでのcauseは「乳がんを無くす運動」と言ったところになります。
causeを利用することによる企業のメリットは、
1)causeの解決方法を訴求することによって、自社のブランド価値の向上を期待できる。
2)causeに共感した消費者を開拓できる。こらは、既存のマーケティングセグメントと全く違ったところからの集客が望めることになります。
3)社会に貢献する企業としての公益なマーケティングという観点から顧客に対してアプローチが取れる。
ただし、causeには、問題もあります。例えば、3Mも、先月の10月は、コーズマーケティングを利用して収益を上げています。ただし、収益の一部の寄付金の額よりも、コーズマーケティングに費やしたマーケティングコストの方が多かったことを、各方面から指摘されています。これは、企業が明らかに、causeを利用することが問題となっています。
他の意見もありますが、私は営利目的であれ、それに共感した消費者が購入を行っている。そして、その一部を寄付として、そのcauseを解決する目的で利用しているのであれば、営利目的であってもかまわないと思います。
causeに対しては、皆様、賛否両論だと思いますが、いかがお考えですか?
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」