電力通信線

2006年10月25日 水曜日

早嶋です。

電気のコンセントにつないで、インターネットが利用できる技術、PLC(電力線通信:power line communication)が再び注目を集めています。

通常の家庭では、電気の周波数は50Hz、または60Hzですが、PLCは2Mから30Mzの周波数帯のどこかを利用して信号を送ることによって双方向通信を実現する技術です。近年のデジタル通信技術の進歩によって、ブロードバンドにも耐えうる通信速度が得られるようになっています。

PLCのメリットは電力線をそのまま利用できることです。これまでのインターネットは新たに通信を行うために通信線の施工工事が必要でしたが、それが不要になるのです。これは、安価な導入費によってブロードバンドのネットワークが構築できることを意味します。

更に家庭のほとんど全ての部屋にはコンセントがあることからPLCを利用することによって家庭でのブロードバンドネットワークも簡単になります。

では、何故今までPLCのような技術がありながら普及が進まなかったのか?理由は大きく2つあります。

1)電力線はもともと高い周波数の電気信号を流すことを想定していなかったので、アマチュア無線などに影響を与えるという指摘があったこと。

2)PLCの場合、電力線を利用するため、電気を分ける分電盤に線をつなげば、電力線に流れている情報を容易に盗むことができること。

つまり、無線に与える影響とセキュリティの2つが大きな壁となっていました。最近、再び注目を集められているのは、規制緩和や技術の進歩でこの2つの原因を解消することが確認できたからです。

となると、気になるのはそのマーケット規模です。PLCの技術でリードしている三菱電機の試算では、PLCのマーケット規模は1兆2700億円。

白物家電がネットワーク接続される日が当たり前になったとき、PLCの技術はその普及を確実なものにすると考えられますね。

—ただ今、ブログマーケティング実験中。—

実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。

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