早嶋です。
昨日のブログで起業承継の考え方についてコメントしました。本日は、そのポイントに付いてお話します。起業承継のポイントは2つ、譲る意思と起業承継の決意です。9回の裏、ノーアウト満塁でピッチャーを交代するようなことは避けた方が良い!ということです。
経営者が譲る意思が出てきて行うことは次の4つです。①選ぶ、②育てる、③任せる、④退く、です。これはシンプルですが、非常にグッドな視点だと思います。
流れを意識しないで、急に息子に経営哲学を話しても感情が先に出て喧嘩になる事例は良く聞きます。急に息子を会社に入社させていきなり専務にするケース等がありますが、従業員や社員の反発を食らう場合があります。本人の能力があれば別ですが、そのポジションでゼロから学ぶ場合は、やや危険です。王道としては、継承させる会社に入る前に、他社に入社させておき、ある程度の経験を積ませておくことです。何の経験も無いまま会社に入社してある程度のポジションになると、本人も何をしていいのか分からないので、セミナーや講習会に入り浸りになり、頭でっかちの経営者になります。
譲ることを決めたら、人選をして、育てていくことが大切です。従って、早いうちにドンドン経験を積ませ、ドンドン権限を異常していく覚悟も大切です。そして、自分が退く時期を明確に共有しておくのです。そうすることで、本人にも責任が芽生えてくるのです。