差異のマネジメント

2011年6月20日 月曜日

早嶋です。

世の中、グローバルになっています。街中でスニーカーを履いてて、ジーンズ、iPod、Tシャツ。この格好は世界中の街中で観察することができます。しかし、一方でインドでは羊の肉のハンバーガーがマクドナルドにあったり、レッドブルの原料が国によって異なったり、日本で缶コーヒーが以上に売れているなど、国や地域によって明らかに違うことが様々です。

そんな時、マーケターは環境分析で何が異なり、何が同じかを注意して分析します。その時の視点は、文化的な違い、制度的な違い、地理的な違い、経済的な違いにフォーカスします。例えばGoogleが海外進出をしたとき、ロシア語の対応に苦戦しているのは、言語の問題です。システムは同じですが、言語構造がロシア語は難しいために、現地の検索会社に遅れを取りました。これは文化的な視点です。中国では、ネットの情報に検閲があるために、自由に意見を交換したり情報を共有することが難しいです。ここにもGoogleは苦戦しています。これは制度的な視点です。

お手伝いをさせて頂いているカンボジアの会社で、現地の言葉を使ったロゴを考えました。クメール語です。しかし、あとでクメール語の表記は後に廃止しました。なんと政府からクルクメール語を使用していると賄賂を要求される可能性が高いからです。国によって制度や政治システムが異なるため、特に差異が生じます。

冷蔵庫をシベリアに持って行くと、周りの環境がマイナス40度にもなりますので、機能はチルドを保つための機械になります。温度の差があるため、同じ商品であっても概念が異なります。これは地理的な視点です。物流の問題でネットワークの会社であっても、現地にオフィスを開設する必要がありあす。Googleでも主要な国には支社を設けているのはこのためです。

日本ではカード決済は当たり前ですが、ロシアでは異なります。まだインフラとして整えられていない場合が多いからです。通信環境も日本ではどこでも可能ですが、海外ではそうでは行きません。これらは経済的な視点です。

グローバルに進出するとき、何が同じで何が異なるのかを把握して、自社のSTP分析とマーケティングミックスをどのように標準化するのか、あるいは適応化するのか。その意思決定がグローバルマーケティングに必要になってきます。

感謝!



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