早嶋です。
昨日、今日と関西方面に出張していました。その先で、仏壇の話で盛り上がったので少し調べてみました。
仏壇としての市場規模は、おおよそ3000億程度です。ピーク時は、94年の3669億円で、この年より02年にかけて低迷が続きます(02年の市場規模は2705億円)。
02年の死亡者数が100万人を超えたので、てっきり仏壇業界は成長市場と考えていましたが、実際は停滞気味です。(ただし、葬儀・仏壇仏具・墓石など供養産業自体の市場は成長を続けています。)
業界が低迷している理由は、1)価格競争が始まったこと、2)仏壇離れが起こっている、の2点が考えられます。
仏壇業界が価格競争に走った結果、市場規模が縮小した。このように見ると、ピーク時の94年からその傾向が続います。特にここ数年、中国や東南アジアで生産された安い仏壇が売り上げの7割を占め、国産の仏壇が危機を迎えています。ただ、見方を変えるとこれまでの価格が適正ではなかったというようにも考えることができます。
もう一つの原因が仏壇離れです。本来、仏壇離れが起こらなければ、核家族化の影響で世帯数が増えているので仏壇自体の数も増加するはずです。
上記の2点に関して対応している仏壇メーカーは成長を続けています。仏壇離れを取り戻すために、それぞれのライフスタイルに合った「都市型」の仏壇を提案しているのです。例えば、これまでの重厚な感じは無く、フローリングでも置きやすいデザイン、インテリア家具のような仏壇を提供しているのです。
どの様な業界でも社会変化や環境の変化に柔軟に対応しなければ淘汰もしくは、つぶれてしまいます。仏壇メーカーは、その柔軟性があったか、無かったかによってその結果が白黒している感じを受けます。
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