シンプル分析

2011年5月31日 火曜日

早嶋です。

企業活動をシンプルに捉えると、入力と処理と出力に分けることができます。

製造業であれば、入力は原材料の調達や部品の仕入れなどです。処理は、組み立て、加工、生産などです。出力は出荷や物流、販売促進や販売チャネルなどです。
商社や小売であれば、入力は仕入れや契約などです。処理は、プロジェクト管理、工程管理などです。出力はブランディングや販売促進や販売チャネルなどです。
飲食業であれば、入力は原材料の調達や什器の仕入れなどです。処理は、調理や盛り付けなです。出力は店舗デザインや販売促進や販売チャネルなどです。

例えば、上記のように簡単に3つ程度に分けると、企業はどこで価値を生み出すのか?を考えやすくなります。同様の考え方はバリューチェーンがあります。例えば、入力の部分で他よりも安く調達できる仕組みがあれば、コスト的に優位になります。例えば、入力の部分で他が調達出来ない仕組みがあれば、稀少性という価値を手に入れることができます。

このとき、川上と川下の交渉力を考えます。例えば、川上>川下であれば、川下が優位に立てます。提供する組織が複数いて、購入する組織が少数であれば、提供する組織に競争原理が働くからです。例えば、川上<川下であれば、川上が優位に立てます。今度は、提供する組織が少数で、購入すう組織が複数入れば、自然に価格が吊り上がるからです。企業活動の入力と出力部分で、上記のように交渉力を考えた場合、自分たちの強みが見えてきます。

処理の部分で、独自のノウハウを構築できていれば、また強みが出てきます。仕組みとして定量に安く創ることが出来ればコスト的に優位になります。他が真似できない仕組みを構築できていれば、稀少性という価値がつきます。

入力、処理、出力において、それぞれコスト構造、稀少性の提供を考え、自社は安売りをしても儲かる企業なのか?そうでは無いのか?希少なものを提供できているのか?を分析すると何か見えてくる場合が多いです。もし、どっちも言えないのであれば、特に価値を生み出していないけれども企業活動を続けていることになります。この場合は、出力でブランドを構築するか?処理でもっと効率を見直すことで、コスト構造を改善するか?などの選択を考えることができます。

感謝!



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