早嶋です。
セグウェイ。01年の12月の発売前までは、その実態が極秘扱いされていた乗り物です。当時、アップルのスティーブ・ジョブスやアマゾンのジョフ・ベゾスらが、「人間の移動形態を変える革命的な製品」と絶賛していたため、セグウェイに対する米国のマスコミは過熱していたことを思い出します。
そのセグウェイは、先日にニューモデルを発表し、好調さをアピールしていましたが、14日、リコールを届けています。発表によれば、ソフトウェアの不具合のため、車輪が突然停止し、運転している人が落下する可能性があるとのこと。ソフトウェアのアップグレードによって、解消するようです。
セグウェイは、その構造から当初は、日本の行動を走行することを禁じられていました。しかし、04年4月にセグウェイで公道を走った会社社長が道路交通法違反で略式起訴されたのをきっかけに、普通自動二輪車(道路運送車両法の第二種原動機付自転車=小型自動二輪車)とみなされるようになっています。
しかし、滑稽なのはその後です。普通自動二輪車なので、急制動できるブレーキや灯火装置などを装着し保安基準を満たさなければならない。また、車両登録を行いナンバープレートをつけなくてはならない・・・。
セグウェイの特殊な構造上、運転方法により灯火装置等と連動することに無理があり、実際に公道での走行は不可能でしょう。アメリカでも、フランスでも、イタリアでも、カナダでもセグウェイは合法的に乗られています。場合によっては、警察が使用している国もあります。世界中でイノベーションが起こっている中、日本の法律は、旧来のまま。前例が無いから・・・ということで。
イノベーションを求めながら、それを抑制する働きがある。実に、アンバランスですね。
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