日本政府観光局によれば、今年の1月から8月までの訪日外国人は588万4千人と前年の同月比で34%も増えています。訪日外国人の内訳は、トップが韓国の約165万人。中国が104万人。3位が台湾の約89万人。
中国人が増えた背景は、7月からのビザの発給要件が大幅に緩和されたことにあるでしょう。このデータは尖閣諸島の問題が起こる前なのでその後は?ですが、隣国からの訪日が6割を占めていることを考えると日韓、日中の関係はやはり大切ですね。
しかも次のデータは興味深いです。訪日客のお買いもの事情を国別で見ると、中国人が平均で一人当たり10万円の買い物をしているのです。ちなみに韓国人は2万5千円。また、北方領土の問題でなにかと騒がしいロシアは9万円。これを見るとなんだか今の外交って本当に大丈夫なの?と改めて考えたくなりますよね。
ところで京都ハンディクラフトセンター、いわゆる外国の人が買いたくなるお土産を山のように打っているお店が、国別にみる買い物傾向をまとめていたので紹介します。
米国は、忍者やサムライのコスチュームが大好き。そしてレプリカの刀や寿司マグネットなど雑貨っぽいお土産を好んで買っています。商品単価は3000円から4000円。基本的にはド派手なジャパニーズ商品が好きみたいです。
仏は、日本の伝統や文化への関心が高く、渋めの伝統工芸品が大好き。単価も5000円~1万円と高いです。更に、日本の新しい文化でもあるアニメへの造詣も深く、英訳したコミックやフィギュアなどの人気も高い。何故か弁当箱も良く買って帰るそうです。
イタリア、スペイン。フランス人の後追いをする傾向だそうです。10年くらい前にフランス人が好んで買っていた商品で地下足袋などを良く買っていくそうです。コミックやフィギュアはここにも人気。
ロシアは、とにかく高い者が好き!といいます。着物も化繊でなく絹製、日本人形なら一番大きいもの、支払いはニコニコ現金、ただしドル。最近は京セラのセラミックナイフが売れているそうです。
アジアからのお客さんは、1000円前後の紙細工やちりめんの小物、レストランの前に飾っている食品サンプルの玩具や消しゴムなどが人気とか。あとは日常品、例えば爪切りなどの普段使いの商品をよく買って行くそうです。
豪州は、エコ。エコ意識が高いせいかプラスチック商品はNG、木製を好むようです。それから風呂敷が人気で1000円くらいの渋めのがらや唐草模様などを好んで大人買いして帰るそうです。
国によって買って帰る商品やお土産の傾向があるとは、実に面白いですよね。
早嶋聡史