バイオ燃料

2006年9月4日 月曜日

早嶋です。

1リットル144円。8月30日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格です。87年の調査開始以来の最高値を更新しています。

この環境の中、バイオ燃料に注目がいくのも当然な流れです。米国のクリーンエネルギーコンサル会社、クリーン・エッジ社によれば、05年のバイオ燃料市場の成長は15%。今後、10年間で3倍以上の規模まで成長すると予測されています。

バイオ燃料とは、植物性の物質から作られる自動車用の燃料です。例えば、木材からはエタノールやメタノール、植物油からはメチルエステルなどが作られ、これらを自動車用の燃料として用います。

ただし、バイオ燃料の普及には課題があります。流通です。バイオ燃料の需要が伸びるに従い、補給するスタンドを増やす必要があるからです。世の中に普及している給油所はまだまだガソリンにしか対応していません。

ただ、この流通面もガソリン高等が追い風になっています。石油価格の高騰により、投資家はバイオ燃料にチャンスを求めているのです。実際に、米国のベンチャーキャピタルは、バイオ燃料関連の新興企業に動いています。

バイオ燃料の普及を行っているのは、米国企業だけではないようです。日本を代表するF1ドライバーだった片山右京氏もその1人。片山氏はバイオ燃料で走る車に乗って、世界で最も過酷な自動車競技である、パリ・ダカール・ラリーに挑もうとしてます。

ここで使われるバイオ燃料は、てんぷら油。日本国内で排出されるてんぷら油は年間60万トンにも及びます。これを精油すればバイオ燃料として再利用できるのです。

「僕らのパリダカ参戦は3年間計画で、初年度の目標は完走。でも競技として参加するんだから、最終的には勝ちを目指します。ちゃんとポテンシャルがあることをわかってもらえないと、いくらきれいごとを言ったって通用しませんから」片山右京氏。

バイオ燃料、方法は違えども、化石燃料の代替エネルギーとして地球上に普及する日もそう遠い未来ではないでしょう。

—ただ今、ブログマーケティング実験中。—

実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。

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