GOPAN

2010年11月27日 土曜日

GOPAN(ゴパン)=ご飯+パン

三洋電機が今年の11月11日に発売したGOPAN、製造が追いつかない状態が続いています。世界初のコメからパンが作られるホームベーカーリーです。特徴は米粉ではなく、米粒を器機でペーストにして焼けることです。

発売は本来10月の予定でしたが、注文が殺到して1か月発売を延期した経緯があります。その後も継続的に注文が殺到している状況が続いているようで、3月までの販売計画をすでに情報修正して現在は予約を一時中断しています。

■コミュニケーション
GOPANは、その商品の話題性もありますが、入念なコミュニケーション戦略が図られていました。ホームベーカリー市場は年間に43万5千台ていどで、三洋電機のシェアは10%程度の4万台。価格相場は2万円台が中心。今回のGOPANはその相場の2倍程度の49800円。そして販売目標を半期で6万台とおいていました。強気の取り組みだったことがわかります。

米からパンができる!という商品の独自性もありますが、コミュニケーション戦略もお見事です。消費者の体験を重視するために、都内で期間限定のカフェをオープン。他にも都内の製菓・製パン材料店で度重なるデモンストレーション。

これまでは製品の事前プロモーションは、発売前の3か月~4か月前に行っていましたが、GOPANの場合は10カ月も前から行っていました。

しかも、GOPANのマーケティングは、組織を横断的にプロジェクトチームを組んでの取り組みでした。マーケティング本部が絡んで市場を創造したのです。プロジェクトチームは毎月2回集まって会議を繰り返し、それぞれの担当を振り分けながら生産と販売促進のシナリオと計画を練っていきます。

米粉の話題がブームになっており、我が家でもできるのであれば焼いてみたい!というニーズをうまく解決する商品となったのです。

またGOPANのコミュニケーション戦略にはSNSも欠かせません。ブログ、ツイッターなどを巧みに使い消費者から情報をドンドン発信して頂きながらバズをひろげていったのです。

早嶋聡史



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