百貨店の催事もなんだか飽きてきたのではないでしょうか?昔のようにネットショップが無く、情報が少なかった時代、百貨店での催事、特に沖縄物産や北海道物産、京都などの商材は魅力的に映ったと思います。
百貨店としても何かあったら地方物産を催事して一時的な売上増を!とどこの百貨店でも同じような催事が行われています。近年、百貨店勤務の方々から催事の陰りについて良く耳にするようになりました。どうにも客足が鈍いそうです。
例えば北海道展。一時期は生キャラメル、チョコレート、カニやらイクラ。なんでも飛ぶように売れた商品が今はひっそり。また、顧客のクロスセリングも少なくなり、1点買いが増えたそうです。かつて北海道展は物産展のキング。北の大地を彷彿とさせる商品群、豊富な海鮮、酪農商品、農産物。どこの百貨店でも希少性を演出して高単価の弁当やらスイーツやらを企画しました。築いて見ると、右に倣えで、どこの百貨店も北海道展の大量生産。
昔は、「おお!北海道展!」今は、「また、北海道展」と言った感じかもしれません。北海道展はすっかり成熟期を迎え、間もなく衰退してしまうのでしょうか?となると百貨店は次なるスターを探すべく飛びついたのがネット販売。今後これが加速していくとハードの存在はどうなるのでしょうか?百貨店が多くのネット通販業者と競業を始めていますが、そもそもビジネスモデルが異なります。
早嶋聡史