ローソンのウチカフェ、ファミマのSweet+、セブンイレブンのなないろカフェ。最近のコンビニではお手軽価格のPBのスイーツが並んでいます。
なかでも20代~30代の女性の指示を一番集めているPBがローソンのプレミアムロールケーキ。発売から6カ月で1700万個以上を売り上げたヒット商品です。1つ150円なのでコンビニでの商品とするとやや高めですが、百貨店のスイーツコーナーから考えるとずいぶんとお買い得。その絶妙な価格設定に加えて、リッチナスポンジ食感と濃厚なクリームと、味の評価も高ようです。
さて、そのローソンのプレミアムロール。これまではパッケージに堂々と150円との表示がありましたが、最近はその表示がなくなりました。これまでウチカフェのPB名にあらわされるように自家需要が主だったのですが、人気が出て、ちょっとしたお土産として配られるようになったためです。価格が乗っているとプレゼントしにくい!という消費者の声を反映したのですね。
マーケティングは商品、価格、流通、プロモーションのいわゆるマーケティング・ミックスの整合性を追求しています。今回のパッケージの変更も、マーケティング・ミックスの整合性を合わせるための絶妙な取り組みと言えますね。
早嶋聡史