10月。例年、多くの企業はこの時期に内定式を行います。紙面でも多くの企業が内定式を行っている様子が伝えられています。
しかし状況がややちがう面もありました。例年であれば10月1日のこの時期は、就職活動にひと段落がつく時期。しかし、まだまだ就職活動が活発に続けられています。そして、その傾向は何とか就職したい!という意思が強く、大手を問わず中小企業の内定を勝ち取ろうと学生さんは必至な様子。
学生の声を聞いていると「とにかく就職したい!」と。確かに切実にその気持ちは分かりますが、就職して何がしたいのか?と聞いてみたいです。社会に入って就職する事はゴールではありません。就職することが全てでもありません。
のんびり言っている!と言われるかもしれませんが、スゴロクの駒を進めるように就職しなくても、2年くらい時間をとって世の中の経済がどのように回っているのか?いまのうちに時間を使って世界中を旅してまわるなど、そして自分が何をしたいの?を時間をかけてじっくり考えても良いのではないでしょうか?
2年くらいだったら、その気になれば生きていけます。今の時期にあせって就職することが絶対の正解ではないような気がします。
それから紙面でも「就活、中小にシフト!」とあります。本来、日本の学生は大手企業といった名の知れた会社に行って、自分の夢を語りますが、大手に行けばいくほど、即戦力として使われないと思います。上には沢山の人がいて、自分が行いたい仕事を新人に任せるほど甘くはないのです。
しかし、中小企業は違います。間違いなく人材が余っているわけではないので、いきなり活躍できます。というか活躍してもらわないと困ります。
一方、大手は、新人の仕事はほとんど誰でも代替できるような仕事が多いと思います。そのため、大手で過ごす入社数年の時間は、人によってはつまらない!思った内容とは違う!と思うかも知れませんが、それは現実をあまり考えずに就職活動をしたつけだと思ったほうがよいかもしれません。
それだったら、初めから土俵をづらして、自分の力で会社を大きくするんだ!と考えて、ベンチャーや中小企業に積極的に就職するのも良い考えだと思います。たまたま中小企業に就職するのではなく、意図的に自分の地位を高めるために中小企業で活躍する!という意思を持った活動をしてみてはいかがでしょうか?
早嶋聡史
その通りだと思います。
ただ、22歳時の自分を振り返ってみても、いかに世間知らずだった。きっと今の22歳もそうでしょう。企業といってもテレビCMをしている会社か、親の勤めている会社程度しか知りませんから。もっと、世代間交流をすることが大切ですね。「トライアルウィーク」なんて1週間で終わらせず、ことあるごとに青年が大人(親、近所のおじさん、おばさん等)に相談できる機会です。進学、恋愛、そして就職、転職と。言ってみれば、就活前の思春期からメンターがあればGooということです。ま、そういうのを嫌うのが思春期独特でもありますが。