惑星の定義と教育

2006年8月18日 金曜日

早嶋です。

水金地火木土天海冥(すいきんちかもくどってんかいめい)。太陽系の惑星をこの様に覚えている人も多いはず。

国際天文学連合(IAU)によれば、太陽系の惑星の数を従来の9個から3個増やして、12個とするようです。これまで小惑星とされていた「セレス」、冥王星の衛星とされていた「カロン」、米国によって昨年見つけられ、第10惑星として主張をしていた「2003UB313」。

そもそも、惑星の定義が曖昧であったことが原因のようですが今回の議論は、1930年に発見された冥王星を9番目の惑星とするか?という議論と同じように感じます。

今回で惑星の定義が決着かと言うと、まだまだでしょう。IAUによる新たな定義は、「十分な質量があってほとんど球形になり、恒星(太陽)を回る、恒星や衛星以外の天体」です。かなり曖昧ですね。おおむね重さが地球の約1万分の1以上、直径800キロ以上の天体としていますが、新たに仲間入りする惑星の他にも該当する大きさの天体が複数見つかっているようです。

今回の一連の報道で以下のような論調に一番驚いています。

—記事の抜粋—
渡部潤一・国立天文台助教授(惑星科学)は「原案に従えば、冥王星の外側で今後発見が見込まれる天体が続々と惑星の仲間入りを果たすだろう。該当しそうな大きさの天体は既に複数見つかっており、すぐに20個以上になるだろう」。24日に最終決定する見通しだが、修正が加えられたり、結論が先送りされたりする余地も残っているという。
惑星の数が変わると教科書が書き換えられるのは必至。惑星の数が増えて教育現場が困惑する恐れもあり「教科書で覚える基本的な知識としては(冥王星を除く)古典的な8惑星で十分ではないか」(渡部助教授)と指摘も出ている。
——朝日新聞–

教育現場が困惑するという発想に驚きです。もはや、惑星の数を覚えることに何の意味があるのでしょうか?知りたければ小学生でもぐーぐることが出来ます。重要なことは、IAUという権威のある機関であっても、様々な考えがあって、答えは一つとは限らない。場合によっては、答えがないんだよ。と言うような柔軟な発想を受け入れることです。

1+1=2、と教えるよりも、□+□=2、と言うように□に入る数字は?と言うような発想の方が重要ですよね。日本の教育現場がいまだに暗記的な発想で、それを取り巻く教育機関が変わらない限り、柔軟な発想の子供は生まれないような気がしました。

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